欧州債:スペインとイタリア債軟調-ユーロ圏財務相会合を注視

11日の欧州債市場ではスペイン国債 が3営業日ぶりに下落。債務危機封じ込めで苦慮しているユーロ圏の財 務相らは、この日のブリュッセルでの会合でキプロスとギリシャ支援に ついて協議している。

イタリア10年債利回りは8週間ぶり高水準に近付いた。同国とキプ ロスで今月行われる選挙が経済改革への妨げとなるとの観測が広がっ た。ドイツ10年債利回りは2週間ぶりの低水準まで約3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)の水準。ドイツはこの日、6カ月物証券を 発行した。フランスは満期が1年とそれ未満の証券を計75億9000万ユー ロ入札した。

BNPパリバ(パリ)のシニア債券ストラテジスト、パトリック・ ジャック氏は「ボラティリティがやや高まっているほか、一部の周辺国 で幾つかの問題がある」と指摘。「当面、中核諸国の国債は周辺国より しっかりしている。イタリアとスペイン国債は限定的ながら圧迫されて いる」と語った。

ロンドン時間午後4時36分現在、スペイン10年債利回りは前週末比 6bp上昇の5.42%。前週末までの2営業日で9bp下げていた。同国 債(表面利率5.4%、2023年1月償還)価格はこの日、0.46下げ99.82。

現在協議されているキプロス救済が現実となれば、同国はユーロ圏 で5カ国目の救済受け入れ国となる。ユーロ圏当局者らは国有資産の民 営化などの要求に柔軟と見られる指導者を望んでいる。17日の大統領選 を控えて実施された3つの世論調査によれば、最大野党を率いるニコ ス・アナスタシアディス氏が優勢。

イタリア10年債利回りは6bp上昇の4.62%。8日には4.63%と、 昨年12月14日以来の高水準に達した。ドイツ10年債利回りは1.61%で、 前週末からほぼ変わらず。8日には先月25日以来の低水準となる1.58% を付けた。2年債利回りは0.18%。

英国債相場は前週末からほぼ横ばいで、10年債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)の利回りは2.11%、価格は96.91となっ た。

原題:Spain’s Bonds Drop With Italy’s as EU Ministers Meet in Brussels(抜粋) Pound Weakens as U.K. Employment Confidence Drops; Gilts Decline (抜粋)