米国株(8日):S&P500は07年11月来高値ー欧州予算合意で

8日の米国株は反発。S&P500種 株価指数は2007年11月以来の高値をつけた。企業決算が予想を上回った ほか、欧州連合(EU)首脳らが予算削減で合意したことが好感され た。

S&P500種産業別10指数のうち8指数が上昇。コンピューターの アップルやヒューレット・パッカード(HP)を中心にテクノロジー株 が上昇した。ビジネス向けソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS)最大手リンクトインは急伸。四半期利益が予想を上回った。

一方、USエアウェイズ・グループは2.4%下落。同社と、米アメ リカン航空の親会社AMRの取締役会は両社合併について11日に採決す る準備を進めていると、事情に詳しい関係者が語った。

S&P500種株価指数は8.54ポイント(0.6%)高の1517.93。週間 ベースでは6週連続高。ダウ工業株30種平均は48.92ドル(0.4%)高 の13992.97ドル。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのジェームズ・ポールソン最 高投資責任者(CIO)は、「信頼感がここにきて高まりつつある」述 べ、「投資家はようやく、今の状況は自律的な回復のようだと受け止め つつある」と続けた。

S&P500種は年初から6.4%上昇、2007年10月に達した過去最高値 を約3%下回っている。この日の上げで、週間ベースでの下げを埋めて プラスに浮上。前日まではユーロ圏債務危機に対する懸念の再燃や、ド ラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を手がかりに週間ベースで下げ ていた。

ブルームバーグのデータによると、すでに四半期決算を発表した S&P500種採用企業341社のうち約75%で利益が予想を上回り、67%の 企業で売上高が予想を上回った。

EU首脳会合

EU首脳らは7カ年予算案で、EU誕生以来の削減に8日合意し た。国だけでなく欧州のレベルでも緊縮が必要と主張するキャメロン英 首相に押し切られた形となった。

昨年12月の米貿易赤字は前月から縮小、赤字額は市場予想を下回っ た。石油の輸出が拡大した一方で、原油輸入が大幅に落ち込んだことが 影響した。また同月の米卸売在庫は前月比で減少し、6カ月ぶりのマイ ナスとなった。

リンクトインが21%高

SP500種産業別10指数の中でテクノロジー株が最も上げた。米半 導体メーカーのマイクロチップ・テクノロジーは7.2%高。昨年10-12 月(第3四半期)決算は利益と売上高がアナリスト予想を上回った。

リンクトインは21%の急伸。昨年10-12月(第4四半期)決算は売 上高が前年同期比81%増の3億360万ドル。アナリスト予想平均は2 億7970万ドルだった。一部項目を除く利益は1株当たり35セント。予想 平均は19セント。

外食産業大手マクドナルドは0.3%高。1月の既存店売上高は米国 で0.9%増加。コンセンサス・メトリックスのアナリスト予想は0.3%減 だった。

S&P500の水準は過去18カ月間で最も割高となっている。ブルー ムバーグのデータによると、S&P500種の採用銘柄企業の株価収益率 (PER、予想ベース)は2011年10月以来25%上昇して約15倍となって いる。

原題:U.S. Stocks Rise on Earnings Reports, European Budget Agreement(抜粋)

--取材協力:Sarah Jones、Sarah Pringle.

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