2月8日の米国マーケットサマリー:円が大幅上昇、麻生財務相発言で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3366   1.3398
ドル/円             92.76    93.63
ユーロ/円          123.98   125.44


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,992.97     +48.92     +.4%
S&P500種           1,517.92      +8.53     +.6%
ナスダック総合指数    3,193.87     +28.74     +.9%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        .00
米国債10年物     1.95%       -.01
米国債30年物     3.16%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,666.90    -4.40     -.26%
原油先物         (ドル/バレル)   95.81      -.02     -.02%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルでほぼ2年ぶりの大幅 高。麻生太郎財務相が最近の円安のペースは速すぎるとの認識を示した ことがきっかけとなった。

円は対ドルで続伸。麻生財務相は8日の衆院予算委員会で「為替が 妙にわれわれの意図しないぐらいに78円とか79円だったのが、いきな り90円になってきた」と述べた。ユーロは円とドルに対して下落。欧州 中央銀行(ECB)のドラギ総裁は前日、一段の利下げが引き続きあり 得ることを示唆した。中国の1月の輸出入が市場予想を上回る伸びとな ったことを手掛かりに、オーストラリア・ドルとニュージーランド・ド ルは堅調に推移した。

チャプデラインFXのマネジングディレクター兼外国為替責任者、 ダグ・ボースウィック氏は電話インタビューで、「世界が円について思 っていることを日本は今やっと考えているようだ」と指摘。「彼らは90 -95円くらいで満足しており、市場もそれを徐々に理解するだろう」と 述べた。

ニューヨーク時間午後2時8分現在、円は対ドルで前日比0.8%高 の1ドル=92円89銭。一時1.6%高と、2011年3月17日以来の大幅上昇 となった。円は対ユーロで1.1%高の1ユーロ=124円10銭。ユーロは対 ドルで0.3%安の1ユーロ=1.3360ドル。

◎米国株式市場

8日の米国株は反発。S&P500種株価指数は2007年11月以来の高 値をつけた。企業決算が予想を上回ったほか、欧州連合(EU)首脳ら が予算削減で合意したことが好感された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は8.54ポイント(0.6%)高の1517.93。週間ベースでは6週連続高。ダ ウ工業株30種平均は48.92ドル(0.4%)高の13992.97ドル。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのジェームズ・ポールソン最 高投資責任者(CIO)は、「信頼感がここにきて高まりつつある」述 べ、「投資家はようやく、今の状況は自律的な回復のようだと受け止め つつある」と続けた。

S&P500種は年初から6.4%上昇、2007年10月に達した過去最高値 を約3.1%下回っている。この日の上げで、週間ベースでの下げを埋め てプラスに浮上。前日まではユーロ圏債務危機に対する懸念の再燃や、 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を手がかりに週間ベースで下 げていた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが週間ベースで低下。年初来で最大の 下げとなった。欧州連合(EU)が域内予算の削減で合意したため、景 気先行きへの不安が強まり、米国債への逃避需要が強まった。

昨年12月のドイツ輸出額が予想ほど伸びなかったため、米国債は上 昇。その後はもみ合う展開となった。12月の米貿易赤字が予想以上に縮 小すると、10-12月期の景気拡大を示唆している可能性があるとして米 国債は下げる場面もあった。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「10年債利回り は2%前後が中心の水準だ。その分岐点を下回る水準で推移している。 欧州をめぐる懸念が相場を押し上げ、利回りを左右する材料になってい るようだ」と語った。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.95%。同年債 (表面利率1.625%、2022年11月償還)価格は97 3/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。世界2位の経済国である中国の輸 出入が市場予想を上回る伸びとなったことを背景に、逃避先とされる金 の需要が減退した。

中国税関総署の発表によれば、1月の輸出は前年同月比25%増加、 輸入は同29%増え、いずれもブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト予想の中央値を上回った。金は過去1年間に3.7%下落、株式 指標のMSCIオールカントリー世界指数は8.6%値上りした。

T&Kフューチャーズ・アンド・オプションズ(フロリダ州ポート セントルーシー)のマイケル・スミス社長は電話インタビューで、「世 界経済の健全性に対する不安が後退していることから、マネーが株など リスクの高い資産に流れている」と指摘。「金は安全逃避のプレミアム を失っている」と述べた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。一方で北海ブレント原油は中国 の貿易統計を好感して9カ月ぶりの高値に上昇し、ウェスト・テキサ ス・インターミディエート(WTI)原油に対する価格上乗せ分は8営 業日連続で拡大した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比11セント(0.11%)安の1バレル=95.72ドルで終了。出来高は100日 平均を31%上回った。週間では2.1%の値下がり。

ロンドンのICEフューチャーズ・ヨーロッパで取引されている北 海ブレント原油先物3月限は、前日比1.66ドル(1.4%)高の1バレル =118.90ドル。昨年5月1日以来の高値で引けた。

中国の税関総署が8日に発表した1月の貿易統計よれば、1月の輸 出は前年同月比で25%増加した。原油の輸入は8カ月ぶりの水準に増加 した。

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