ECBに強力な武器,「総裁の一声」に市場は平伏-今度は外為

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁にとって、最強の武器は自分の一声だ。

総裁はこの声の力で7日、ユーロにここ7カ月で最大の下落をもた らした。最近の相場上昇がインフレ低下をもたらすかもしれないとの発 言で、追加利下げの可能性が消えてはいないことを市場に知らしめた。

総裁は昨年も、国債を購入する約束でセンチメントを一変させユー ロ圏経済の下支えに寄与したが、実はECBはその「アウトライト・マ ネタリー・トランザクション(OMT)」にまだ1ユーロも使ってはい ない。

ダンスケ銀行のアナリストらは調査リポートで、ECBは「口先介 入の天才になりつつある」と記述。7日には「何の行動もせずに、最近 の事実上の引き締めの影響を打ち消すことに成功した。OMTも、今ま でのところ1証券も買わずにスペインとイタリア債の利回りを押し下げ ている」と指摘した。

スピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレクター、ニコ ラス・スピロ氏はドラギ総裁の技について、「通貨ユーロを押し下げ、 ユーロ圏を持ち上げる口先介入」と評した。

ユーロは7日、ドラギ総裁の会見中に一時1ドル=1.3371ドルまで 下がった。会見が始まる前は1.3547ドル、今月付けた1年2カ月ぶり高 値は1.3711ドルだった。

原題:Draghi Finds Powerful Weapon in Words as Markets Heed His Voice(抜粋)

--取材協力:Jennifer Ryan.