香港の時間外取引導入、小規模ブローカーにとっては死活問題

香港取引所は先物の時間外取引導入 を計画しているが、これにより小規模の証券会社が事業停止に追い込ま れ、市場シェアの集中度が一層高まるとの懸念が広がっている。

時価総額で世界最大の証券取引所運営会社である香港取引所は、ハ ンセン指数とハンセン中国企業株(H株)指数、金を対象とする時間外 取引を3月から開始する計画で、取引時間は午後5-11時(日本時間午 後6時-午前0時)に設定している。ただ、この計画が実施されると証 券各社は営業時間を延長して取引時間中のリスクを管理する必要が生じ るため、小規模のブローカーには膨大なコスト負担になると、リンセア ン・セキュリティーズのマネジングディレクター、フランシス・ルン氏 (香港在勤)は指摘する。

香港取引所は議会に提出した計画書で、時間外取引を導入すれば投 資家は欧州時間帯に重要なニュースが出た際に持ち高のヘッジや調整が 可能になると説明する。これに対し地元の証券会社は、時間外取引の導 入やクロージング・オークションの開始に伴い香港市場の構造が変化す ると競争が成り立たなくなると危機感をあらわにする。

ルン氏は電話インタビューで、「参加しなければビジネスが逃げて しまう」と述べ、「全く勝算のない状況だ。売買高や収入が増えても、 取引時間延長に伴うコスト増加分は賄いきれないだろう」と語った。

香港取引所の広報担当ロレイン・チャン氏は、先物の時間外取引は 3月開始の予定で、証券先物委員会(SFC)の承認を待っていると語 った。香港取引所がウェブサイトに掲載した統計によれば、香港株式市 場に参加する571社のうち昨年12月の市場シェアは規模上位14社が全体 の58%を占め、上位65社では89%を占めた。

原題:Hong Kong Local Brokers Say After-Hours Futures Will Kill Firms(抜粋)

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