投資地図から消えつつあるBRIC諸国-検索数でも関心低下

ブラジル、ロシア、インド、中国の 4カ国を指すBRIC諸国が投資地図から消えつつある。

BRICの株価は2010年までの10年間に424%上昇した。ブルーム バーグのデータによると、BRICという言葉が含まれたニュースの本 数は先月、08年11月以来最も少なかった。グーグルのウェブサイトでは BRICの検索件数が昨年12月に7年ぶりの低水準に落ち込み、 BRICを対象とした投資信託の資金流出はこの47週間で46週間に及ん でいる。

4カ国の経済成長率が09年以来の低水準となり、MSCI・ BRIC指数のリターンが世界の株価を3年連続で下回る中で、投資家 の高揚感が無関心に変わった。BRICの名付け親であるゴールドマ ン・サックス・グループのジム・オニール氏は今週、退職する意向を表 明した。

ゴールドマンの資産運用部門会長を務めるオニール氏は5日の電話 インタビューで「投資家、特にトレンドを追求するタイプの投資家は関 心を失ったようだ」と述べた。

オニール氏がBRICというコンセプトを導入したのは01年の調査 リポート。この報告書で、世界経済に占めるBRICのシェア拡大を予 想した。こうした強気の見通しは当たった。国際通貨基金(IMF)に よると、01年から10年のBRICの年間成長率は平均6.6%と、世界経 済の約2倍に上った。

MSCI・BRIC指数の10年までのリターン(配当含む) は424%、MSCI新興市場指数は350%に達した。この間、MSCIオ ールカントリー世界指数は44%にとどまった。

株価は世界に出遅れ

しかし今やBRICの株価は出遅れている。経済成長率での優位性 が薄れ、投資家がトルコやフィリピンといったより小規模な新興国に資 金を移していることが背景だ。IMFの試算によると、BRICの昨年 の経済成長率は4.2%だったのに対し、世界経済は3.2%。その差は1ポ イントで、1998年以来最小だ。

MSCI・BRIC指数は10年末から今年2月6日までに8.7%低 下した。これに対し、MSCI新興市場指数は2%の低下、MSCIオ ールカントリー世界指数は14%の上昇だ。年初来ではBRICが 約2.8%上昇、世界が4.8%上昇となっている。

原題:BRICs Fall From Google Favor as Searches Drop 48% With Bovespa(抜粋)

--取材協力:Lyubov Pronina、Simon Kennedy、Belinda Cao、Peter Millard.

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