豪中銀:GDPとインフレ予想引き下げ-通貨高、投資低迷で

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は同国の国内総生産(GDP)とインフレ見通しを下方修正した。 鉱業以外の分野への投資が引き続き低迷しているほか、労働市場が軟調 で、豪ドル高によって物価が抑制されていることなどが理由としてい る。

同中銀は8日発表した金融政策四半期報告で、「今後約1年の軟調 な見通しは多くの要因を反映している」と指摘。「鉱業への投資は頭打 ちする見通しである上、財政再建の動きと豪ドルの高止まりは成長の重 しとなる見込みで、鉱業以外の産業への投資に近々持ち直しの兆候はほ とんど見られない」と説明した。

世界経済の見通しは「ここ数カ月間、これまでより明るく」なって おり、中国経済も安定してきたと指摘。2013年の成長見通しは約2.5% と、2.75%前後としていた昨年11月時点の予想から引き下げた。消費者 物価については13年6月までの1年間に3%上昇と予想、3カ月前 の3.25%から下方修正した。

豪中銀は昨年12月、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレー トの誘導目標を約50年ぶりの低水準である3%に引き下げた。物価見通 しが抑制されていることで、必要なら追加利下げの余地があるとの認識 を今回あらためて示した。豪中銀は今月、政策金利を据え置いた。

豪中銀は「住宅市場の改善が居住用投資を引き続き下支えする見通 しだ」と指摘。「雇用の伸びは年内緩やかなものにとどまり、14年は徐 々に増加していくと予想される。失業率は少しずつ上昇することが見込 まれる」と説明した。

今回の発表を受け、豪ドル相場は一時1豪ドル=1.0256米ドルと、 昨年10月以来の安値に下落した。シドニー時間午後0時44分(日本時間 午前10時44分)現在は1豪ドル=1.0270米ドル。

原題:RBA Cuts GDP, Inflation Outlook on Currency, Weak Investment (2)(抜粋) 原題:RBA Cuts GDP, Inflation Outlook on Weak Investment, High Aussie(抜粋)

--取材協力:Garfield Reynolds.