債券は続伸、株安や流動性供給入札順調で-超長期債中心に買い優勢

債券相場は続伸。国内株式相場が下 落したことに加えて、流動性供給入札が順調となり、超長期債などを中 心に買いが優勢となった。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、30 年債などにはスティープ(傾斜)化の反動で買い戻しが入っており、需給 は良好だと指摘。流動性供給入札については「応札倍率が上昇し、良い 結果だった」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.765%で始まった後、若干水 準を切り上げ、一時0.5bp高い0.775%に上昇。しかし、午後に入ると徐 々に水準を切り下げ、1時半前後には1bp低い0.76%を付けた。5年物 の107回債利回りは0.135%と、前日に記録した新発5年債利回りとして の過去最低に並んで推移している。

ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジスト は、「短中期ゾーンの金利安定を背景に、長期債にも需要が膨らみやす い地合い」と話した。

超長期債が上昇。20年物の141回債利回りは2bp低い1.77%と1日 以来の低水準を付けたが、その後は1.775%。30年物の37回債利回りは 一時2bp低い1.98%と1日以来の水準に低下した後、1.985%で推移し ている。

財務省がこの日実施した流動性供給入札(発行額3000億円)の結果 によると、募入最大利回り較差がマイナス0.001%、募入平均利回り較 差がマイナス0.003%となった。需要の強さを示す応札倍率は3.10倍 と、昨年10月23日以来の高水準となった。

株安が支え

東京先物市場で中心限月の3月物は4営業日続伸。前日比2銭高 の144円17銭で始まり、直後に5銭安の144円10銭まで下落。しかし、そ の後は再び買いが優勢となり、午後に入って一時144円27銭と、日中取 引で1日以来の高値を付け、結局は7銭高の144円22銭で引けた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は、これまでリスク オン(選好)だったのが、きのうから株価が下落しており、債券は売ら れにくいと指摘。「短期金利や2年債利回りがこれだけ低下すると、ボ ラティリティ―(変動率)は限られる」とも話した。

国内株式市場で日経平均株価は大幅続落。前日比203円91銭安の1 万1153円16銭で取引を終えた。7日の米株相場は下落し、S&P500種 株価指数は0.2%下げて1509.39。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の 発言などを嫌気した。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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