初の2カ月連続赤字、輸出減で貿易収支が悪化-昨年12月の経常収支

昨年12月の日本の経常収支は前月に 続き赤字となった。額は市場予想を上回った。2カ月連続の赤字は統計 上、比較可能な1985年1月以降で初めて。中国・欧州向けを中心とする 自動車の輸出減少や輸入増で貿易赤字が拡大するとともに、所得収支の 黒字がほぼ横ばいにとどまった。

財務省が8日発表した12月の国際収支状況(速報)によると、海外 とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は2641億円の赤字となっ た。12月では初の赤字。季節調整済みの経常収支は981億円の黒字だっ た。うち貿易収支の赤字は5676億円で赤字幅は4カ月連続で拡大。海外 投資からの収益を示す所得収支の黒字は、2カ月ぶりに増えたものの、 伸び率は前年同月比0.3%増にとどまった。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、経常収支の予 想中央値は1442億円の赤字だった。

貿易収支の内訳を見ると、輸出が前年同月比6.9%減の5兆678億円 と7カ月連続で減少。輸入は鉱物性燃料や医薬品を中心に増加し、 同0.8%増の5兆6354億円と2カ月連続で増加した。

伊藤忠商事の丸山義正主任研究員は発表後のリポートで、原子力発 電の代替電力用燃料輸入に加えて、2014年4月からの消費税率引き上げ 前の駆け込み需要から輸入増が続くとし、「経常収支は12年後半と同様 の低空飛行が当面続き、月次での赤字転落も十分ある」と指摘。13年1 月も3カ月連続の経常赤字を見込んでいる。

併せて発表された12年中の国際収支状況(速報)によると経常収支 の黒字が前年比50.8%減の4兆7036億円と半減した。黒字幅は2年連続 で縮小し、黒字額は過去最小となった。貿易収支は5兆8051億円の赤字 と2年連続の赤字で、赤字額は過去最大。所得収支は14兆2613億円の黒 字となり、黒字幅は2年連続で増加した。

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