米国株:下落、企業決算や欧州当局者の景気に関する発言で

7日の米国株は下落。企業決算が投 資家の失望を誘ったほか、欧州の政策当局者がユーロの上昇は域内の景 気回復を損ねる恐れがあるとの警戒感を示したことが嫌気された。

携帯電話サービス事業者のスプリント・ネクステルは0.5%下落。 月次契約者数の減少が売り材料となった。業績見通しが市場予想を下回 ったアカマイ・テクノロジーズは急落。一方、アップルは3%上昇。同 社は「株主への追加的な現金還元策について積極的に協議」し、優先株 発行の提案も検討していることを明らかにした。これより前、デービッ ド・アインホーン氏率いる米ヘッジファンド運用会社グリーンライト・ キャピタルがアップルにもっと株主に利益を還元するよう求めていた。

S&P500種株価指数は0.2%下げて1509.39。一時は0.9%安まで下 げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は42.47ドル(0.3%)下落し て13944.05ドル。

ウエストウッド・ホールディングス・グループのマーク・フリーマ ン最高投資責任者(CIO)は「ここまであまりにも速く動き過ぎたの で、投資家は何か取り除ける材料はないか、その兆候を探っている」と 述べ、「ここからさらに上昇するためには前向きな手掛かりが必要だ」 と続けた。

S&P500種は年初から5.8%上昇、2007年10月に達した過去最高値 を約3.6%下回っている。S&P500種は09年3月に記録した安値からは 2倍超の水準に上昇。金融当局による3度の量的緩和が影響した。

ドラギ総裁の見方

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日、ユーロ相場の上昇が インフレ率の低下要因や景気回復の妨げとなることを当局者らが懸念し ている状況を示唆した。ドラギ総裁の発言後、株価は世界的に下げた。

総裁は政策決定会合後の記者会見で「為替相場は政策が目標とする ものではないが、成長と物価安定にとって重要だ」と語った。ECBは この日、政策金利を0.75%で据え置いた。ドラギ総裁は「この相場上昇 が持続的なものであるかどうか、物価安定へのリスクに関する当中銀の 判断に変化をもたらすものかどうかを見極めたい」と述べた。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週比5000件減の36万6000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は36万件だった。

また昨年10-12月(第4四半期)の非農業部門労働生産性指数(確 定値)は前期比年率2%低下。ほぼ2年ぶりの大幅な低下となった。7 -9月(第3四半期)は3.2%上昇だった。

シカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は0.7%上昇の13.50。週間ベースではこれまで4.7%上昇し ている。

スプリントやニューズが下落

S&P500種産業別10指数のうち8指数が下落。素材株やエネルギ ー株、金融株が特に下げた。景気敏感株で構成されるモルガン・スタン レー・シクリカル指数は0.6%低下した。

スプリントは0.5%安。昨年第4四半期の月次契約者数は24万3000 人減少。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均値では約20 万6000人の減少が見込まれていた。

メディア企業、ニューズ・コープは2.3%安。同社は傘下FOXテ レビの人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」などの番組視 聴率が落ち込んだことを受けて、利益見通しを引き下げた。

米2位の生命保険会社プルデンシャル・ファイナンシャルは2.8% 下落。昨年第4四半期決算は、円などの為替相場の変動に関連するコス トが響き、損益が赤字となった。

原題:U.S. Stocks Decline on Comments From Draghi, Earnings Reports(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan、Matthew Brockett、Stefan Riecher、Inyoung Hwang.