2月7日の米国マーケットサマリー:ユーロ下落、ECB総裁会見で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3400   1.3523
ドル/円             93.60    93.64
ユーロ/円          125.42   126.63


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,944.05     -42.47     -.3%
S&P500種           1,509.39      -2.73     -.2%
ナスダック総合指数    3,165.13      -3.35     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.96%       +.00
米国債30年物     3.18%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,671.30    -7.50     -.45%
原油先物         (ドル/バレル)   95.81      -.81     -.84%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。昨年7月以 来の大幅安となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は最近のユ ーロ高について、インフレ率の行き過ぎた低下を招くとして懸念を表明 した。

ユーロは主要16通貨のうち14通貨に対して下落。ドラギ総裁はフラ ンクフルトでの政策会合後に記者会見し、景気見通しへのリスクは依然 として「下方向」だと述べた。ポンドは続伸。イングランド銀行(英中 央銀行)のカーニー次期総裁の発言で、追加刺激への期待が後退した。

バークレイズの通貨ストラテジスト、アループ・チャタジー氏(ニ ューヨーク在勤)は電話取材に対し、「ユーロ圏には通貨高を受け入れ る余裕はない」と指摘。「ドラギ総裁は為替相場をリスクとして言明し た。これ自体、重大なことであり、大半の市場参加者は予想していなか った」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時18分現在、ユーロはドルに対し前日 比0.9%安の1ユーロ=1.3397ドル。一時は7月5日以来で最大の1.1% 安となる場面もあった。対円では1.1%下げて125円19銭。円は対ドル で0.2%上昇し1ドル=93円45銭。

◎米国株式市場

7日の米国株は下落。企業決算が投資家の失望を誘ったほか、欧州 の政策当局者がユーロの上昇は域内の景気回復を損ねる恐れがあるとの 警戒感を示したことが嫌気された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は0.2%下げて1509.39。一時は0.9%安まで下げる場面もあった。アッ プルが「株主への追加的な現金還元策について積極的に協議」し、優先 株発行の提案も検討していると発表したことが好感され、株価は下げ幅 を縮小した。ダウ工業株30種平均は42.47ドル(0.3%)下落し て13944.05ドル。

ウエストウッド・ホールディングス・グループのマーク・フリーマ ン最高投資責任者(CIO)は「ここまであまりにも速く動き過ぎたの で、投資家は何か取り除ける材料はないか、その兆候を探っている」と 述べ、「ここからさらに上昇するためには前向きな手掛かりが必要だ」 と続けた。

S&P500種は年初から5.8%上昇、2007年10月に達した過去最高値 を約3.6%下回っている。S&P500種は09年3月に記録した安値からは 2倍超の水準に上昇。金融当局による3度の量的緩和が影響した。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受 け、米国債への逃避需要が高まった。同総裁はユーロ相場の上昇が景気 回復を後押ししようとするECBの取り組みの妨げとなることを当局者 が懸念している状況を示唆した。

10年債利回りは7日ぶりに2%を下回る水準にとどまった。先週の 米新規失業保険申請件数が前週比で減少した一方、昨年10-12月(第4 四半期)の労働生産性は予想以上に低下した。これを材料に利回りは荒 い動きとなった。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「過去に米国債相場を押し上げ た、欧州のような問題の一部が再燃している。景気には明るい兆候が見 られる一方、脅威は残っているとの認識もある」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時13分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.94%。同年債(表面利率1.625%、2022年11 月償還)価格は5/32上昇して97 6/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。ドルが上昇したことから、代替投 資としての金買いが鈍った。

ドルは主要通貨のバスケットに対して4週間ぶりの高値となった。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はユーロ相場上昇による物価安定 へのリスクに言及し、景気回復を後押ししようとするECBの取り組み の妨げとなることを当局者らが懸念している状況を示唆した。

シティグループの商品先物スペシャリスト、スターリング・スミス 氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「市場はドラギ総裁の発言に 反応しており、ドルが買い進まれている」と指摘。「インフレ懸念が無 くなれば、金の魅力もなくなる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.4%安の1オンス=1671.30ドルで終了。中心限月として は先月31日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は下落。2週間ぶりの安値となった。欧 州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ相場上昇による景気回復へ のリスクに言及したことを背景に、燃料需要減退につながるとの見方が 広がった。

ユーロは対ドルで続落。英BPの統計によると、欧州連合(EU) は2011年の世界原油使用量の16%を占めた。ウェスト・テキサス・イン ターミディエート(WTI)原油に対する北海ブレント原油の価格上乗 せ分は7日連続で拡大した。前日の米エネルギー省発表によると、先週 の原油在庫は262万バレル増加して3億7170万バレルと、昨年12月7日 以来の高水準となった。

アイアイトレーダー・ドット・コムの市場担当シニアストラテジス ト、ビル・バルーク氏(シカゴ在勤)は、「欧州の成長減速は輸出の減 速や原油需要の減少を意味する」と指摘。「ユーロが大きく売られてお り、原油はそれにつられる形になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比79セント(0.82%)安の1バレル=95.83ドルで終了。終値では先 月23日以来の安値となった。

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