米運輸安全委員長:「787」バッテリー許可の妥当性に疑問

米運輸安全委員会(NTSB)のハ ースマン委員長は7日、現在運航停止となっている米ボーイング 「787」(ドリームライナー)のリチウムイオン電池使用を米当局が許 可する根拠となった試験について、妥当性に疑問を呈した。

ハースマン委員長はワシントンで記者団に対し、先月ボストンの空 港で発火した日本航空の787型機のバッテリーをNTSBが調べた結 果、一つのセルの不具合が全体に波及し、制御不能の過熱状態を引き起 こしたことが判明したと説明した。同委員長によると、ボーイングは同 社の試験ではこのように不具合が広がり得ることを示す証拠は見つから なかったとしていた。

同委員長はまた、ボーイングの評価では同機のリチウムイオン電池 の発煙の確率は航行時間1000万時間で1回未満とされていたものの、 「787の航行時間は合わせて10万時間未満だったが、2週弱の間に2機 のバッテリーで発煙トラブルが起きた」と指摘。「バッテリーを認証し た際の想定を再検討する必要がある」と述べた。

ハースマン委員長は、NTSBが約30日以内に中間報告を公表する ことを明らかにした。それまでに分かったことを全て要約するが、調査 の終わりを示唆するものにはならないとした。

原題:NTSB Chief Questions Approval of Boeing Dreamliner Battery (3)(抜粋)

--取材協力:Bernard Kohn.