アジア・太平洋株式サマリー:ハンセン指数は下落、中国株軟調

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。不動産規制が強化されるとの観測から中国の 不動産開発株が下げたほか、ハンセン指数の銘柄入れ替えで除外される 中国アルミも売られた。

中国政府系のチャイナ・リソーシズランド(華潤置地、1109 HK) は3.2%安。一部の都市が新規住宅販売の承認ペースを遅らせる可能性 があるの報道が嫌気された。食品メーカーの中国食品(506 HK)も安 い。

ハンセン指数の銘柄入れ替えで中国最大のアルミメーカー、中国ア ルミ(チャルコ、2600 HK)が2.8%下げる一方、採用されるパソコンメ ーカー世界2位のレノボ・グループ(聯想集団、992 HK)は5.2%上昇 した。

情報技術(IT)製品販売のデジタル・チャイナ(神州数碼、861 HK)は9.7%高。HSBCホールディングスを含む金融機関が推奨した ことが買い材料となった。

ハンセン指数は前日比79.93ポイント(0.3%)安の23177.00で終 了。ハンセン中国企業株(H株)指数は1.4%安の11681.96で引けた。

敦沛証券(香港)のバイスプレジデント、ジャクソン・ウォン氏は 「中国の新指導部が住宅価格抑制に向けて何らかの追加措置を講じるの かどうかを投資家は見極めたい」と説明。H株指数の下げについては、 「ここ最近の上昇で依然として高値水準にあるため、投資家は春節(旧 正月)を前に利益確保を望んでいる」と語った。

来週は春節の連休で香港市場は11-13日が休場、中国本土市場は11 -15日が休場となる。

【中国株式市況】

中国株式相場は下落。中国当局が不動産価格の上昇抑制策を導入す る可能性があるとの観測が広がる中、上海総合指数は9営業日ぶりに反 落した。ここ最近の上昇で同指数のバリュエーション(株価評価)は1 年5カ月ぶりの高水準に達していた。

中国民生銀行(600016 CH)は6%下げ、昨年12月3日以来の上昇 率は78%に縮小。金融関連銘柄で構成する指数の下げを主導した。同指 数は業種別で最大の値下がりとなった。万科企業(000002 CH)と保利 房地産集団(600048 CH)を中心に不動産開発株も下落。一部の都市が 新規住宅販売の承認ペースを遅らせる可能性があると中国証券報が報じ た。

中国の保険最大手、中国人寿保険(601628 CH)や自動車メーカー の東風汽車(600006 CH)も下げた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動する 上海総合指数は前日比15.95ポイント(0.7%)安の2418.53で終了。前 日までの8営業日で6.3%上昇していた。昨年12月3日に付けた安値か らの上昇率は23%。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数 は前日比0.6%安の2759.87で引けた。

中原証券の李俊ストラテジスト(上海在勤)は「最近の大幅上昇で 銀行を中心に利益確定の売り圧力が高まっている」と述べた上で、「上 昇相場が持続するには企業の利益成長を今後確認する必要がある」と語 った。

【インド株式市況】

インド株式相場は6営業日続落し、昨年11月以降で最長の下げとな った。インド政府は今年度(2012年4月-13年3月)の経済成長率が10 年ぶりの低水準になるとの見通しを示した。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種指数は前日 比59.40ポイント(0.3%)安の19580.32で終了。インド3位の製薬会社 シプラは2.7%下げ、2週間ぶり安値となった。国内最大の電力会社 NTPCは2.5%下げ、昨年6月以来の安値を付けた。昨年3月以来の 最大となる21億ドル相当の政府保有株が放出されたことが背景。

インド中央統計機構がこの日発表した今年度の国内総生産( GDP)予想は前年比5%増。伸び率は前年度の6.2%を下回ったほ か、02年4月-03年3月の4%以来の低水準となった。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比14.75ポイント(0.3%)高の4935.70。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比4.42ポイント(0.2%)安の1931.77。

【台湾株式市況】

台湾株式市場は春節(旧正月)の連休のため休場。取引は18日に再 開される。