スペイン国債入札:落札利回りが上昇、汚職疑惑でリスク意識か

スペイン政府が7日に実施した国債 入札では、落札利回りが前回の入札時に比べ高くなった。発行高は計46 億1000万ユーロ(約5870億円)と目標上限の45億ユーロを上回ったもの の、政府の汚職疑惑が投資家のリスク意識を高めた可能性がある。

2015年償還債の平均落札利回りは2.823%と、1月10日の前回入札 時の2.476%から上昇。18年償還債は4.123%(1月17日 は3.770%)、29年償還債は5.787%(1月10日は5.555%)だった。

今週はスペイン債を中心に、ユーロ圏のいわゆる周辺国債が下落し ている。スペインのラホイ首相は不正資金受け取り疑惑を否定し、ドイ ツのメルケル首相もラホイ首相への支持を表明したが、スペイン債は売 られている。政府が調達を急ぎ、今年の発行計画を前倒しして進めてい ることも需給を悪化させた。

この日の入札で、応札倍率は15年償還債が2.21倍(先月は2.07 倍)、18年償還債が2.24倍(同2.32倍)、29年償還債が2.02倍(同2.85 倍)だった。

入札後のマドリード時間午前10時59分現在の流通市場で、10年債利 回りは5.47%。

シティグループの債券ストラテジスト、ロバート・クロスリー氏は 5日の顧客向け文書で、利回りを追求して先月スペイン債を購入した投 資家が、今月は買いを控える可能性があると指摘していた。また、米パ シフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマネジ ングディレクター、アンドルー・ボゾムワース氏は今週ブルームバー グ・ニュースに対し、ラホイ首相の汚職疑惑がスペイン債保有のリスク を高めていると述べた。

原題:Spain Borrowing Costs Increase Amid Allegations of Corruption(抜粋)

--取材協力:Harumi Ichikura、David Bartolomemartinez、Jeevan Jyothyprakash.

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