S&Pで上司に進言した元アナリスト、「私は告発者でない」

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)の元アナリストで、仕事をより多く獲得するた めに格付け基準を緩めるべきではないと上司に進言した人物が、米司法 省による同社を相手取った訴訟で中心的存在となっている。

司法省が4日にロサンゼルスの連邦地裁に提出した訴状で「エグゼ クティブH」と称されているこの人物は、S&Pで住宅ローン担保証券 (RMBS)担当マネジングディレクターを務めたフランク・レイター 氏(65)だ。現在はバージニア州の農村で暮らしている。

訴状によれば、S&Pにおけるレイター氏の上司は当時、モーゲー ジ債をより正確に評価する新たな格付けモデルを適用すべきだとした同 氏の訴えを無視した。

レイター氏は6日の電話インタビューで、「私が告発したわけでは ない」とし、「私はS&Pのプログラムについていけなかったために早 期退職したにすぎない」と語った。

同氏は2010年に司法省から接触があって以降、同省から連絡を受け たことはなかったと述べ、今回証言のためにカリフォルニア州を訪れる 必要が生じないことを望むと述べた。同氏は上司と衝突して05年3月に S&Pを退社した。ブルームバーグは08年にこの件を伝えている。

レイター氏は10年、住宅ローン証券の格付けに関する米上院常設調 査小委員会の公聴会で、「会社側は収入だけを求めていた。退社する05 年まで会社から毎月電話があり、今月はどれだけ稼ぐ予定かと聞かれ た」と証言。「仕組み商品が格付け事業全体をけん引していた。 RMBSは最も伸びのペースが速い分野だった」と述べた。

原題:Ex-S&P Analyst Who Warned Bosses Says He’s No Whistle-Blower(抜粋)

--取材協力:Matt Robinson.

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