住友鉱:ニッケル製錬所の新設検討、海外も視野に-300億円規模

住友金属鉱山はニッケル地金の新た な製錬所の建設を検討する。ニッケル事業で目標とする世界5位以内の 実現に向けて製錬能力を増強する。投資額は300億円規模となる見通 し。建設場所は海外も視野に入れ、今後具体的な詳細の検討を進める。

家守伸正社長が7日、都内で開いた新中期経営計画の発表会見で明 らかにした。住友鉱は現在、年産6万5000トンのニッケル地金の製錬所 を愛媛県新居浜市に持つ。新設を検討するのは年産5万トン以上の製錬 所。家守社長は地理的なリスク分散の狙いや国内での電気代上昇懸念も 踏まえて「海外に出ていく選択肢も持っておくべき」と述べた。

住友鉱は、2021年度にニッケル生産で年15万トン、銅権益で30万ト ン、金は30トンをそれぞれ目指すと発表した。新たな製錬所の建設決定 の時期は未定としているが、21年度の目標達成に合わせる。

12年度からの3年間で設備投資資金とは別に約450億円を新規の資 源権益の取得に充てる。銅権益については優良案件が少なくなっている ことなどから、米産銅大手のフリーポート・マクモラン・カッパー・ア ンド・ゴールドや加テック・リソーシズ、ブラジル・ヴァーレなど「海 外パートナーとの連携を強めていきたい」と述べた。

国内で操業する菱刈金鉱山(鹿児島県)については、鉱石の品位低 下の影響もあり、これまでの年間7.5トンの生産計画を来期から7トン へと減産する。

業績面では16年3月期に連結売上高9100億円、経常利益1500億円、 純利益1000億円を目指す。13年3月期の見通しは売上高7790億円、経常 利益950億円、純利益730億円。また、来期から配当性向の目標を現状 の20%以上から25%以上へと引き上げる方針も発表した。