海外勢1月の日本株買い越し、前月に続く1兆円超-3年ぶり

海外投資家は、1月に日本株を2カ 月連続で1兆円以上買い越したことが東京証券取引所のデータで分かっ た。日本株売買シェアの約6割を占める海外勢の買いが、引き続き相場 上昇を主導した。

東証が7日に発表した1月月間(1月4日-2月1日)の投資部門 別売買動向によると、東京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海 外投資家は差し引き1兆2379億円買い越した。買い越しは4カ月連続 で、2カ月連続で買越額が1兆円を超すのは2010年1月以来、3年ぶ り。昨年12月の買越額は1兆5448億円と、月間規模では05年11月以来の 大きさだった。

みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリスト は、「アベノミクスや日本銀行の一段の金融緩和に対する期待が昨年11 月中旬から続き、円安進行で日本経済が回復に向かうと見た海外投資家 の買いが途切れない」と指摘。日銀次期総裁への期待感もあり、「当 面、海外勢が日本株を買う流れは崩れそうにない」とみている。

1月の日経平均株価は、月間で743円48銭(7.2%)高と6カ月連続 で上昇。円安が進む中、業績改善を見込む買いが輸出関連業種に継続的 に入った。安倍政権のデフレ脱却に向けた政策期待から、銀行や証券な ど金融株の上げも目立った。

日本株の売買代金シェアで58%の海外勢に続き、第2位の31%を占 める個人投資家は6カ月連続で売り越し、売越額は1746億円だった。こ のほかの部門別動向は、買い主体で証券自己(1490億円)、その他法人 等(65億円)。売り主体では、年金基金などの動向を反映する信託銀行 (7491億円)のほか、投資信託(1542億円)、生保・損保(1868億 円)、都銀・地銀等(371億円)、事業法人(208億円)など。信託銀の 売り越し規模は、06年3月の7982億円以来、およそ7年ぶりの大きさ。

週間で海外勢は12週連続売り

東証が同時に公表した1月第5週(1月28-2月1日)の売買動向 では、海外投資家が12週連続で買い越し。買越額は3821億円と、前の週 (1992億円)の2倍近くに増えた。12週連続の買い越しは、一昨年12月 から昨年3月にかけての記録に並んだ。

これに対し個人は3週連続の売り越しで、売越額は1144億円。信託 銀は15週連続で売り越し、売越額は1709億円だった。第5週の日経平均 は前の週に比べ2.4%高の1万1191円34銭と、12週続伸した。

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