JPモルガン、時価総額で米銀首位に返り咲き-ウェルズ後退

資産規模で米銀最大手JPモルガ ン・チェースは、米国で時価総額1位の銀行に返り咲いた。昨年のデリ バティブ(金融派生商品)取引による損失の影響は消え、投資銀行業務 の回復が見込まれている。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、JPモルガンの株価は 今週1.6%上昇し、時価総額は6日に1849億ドル(約17兆2800億円)と なった。この結果、2011年10月28日から首位に立っていたウェルズ・フ ァーゴの1842億ドルを抜いた。

JPモルガンは昨年、トレーディング損失が嫌気され一時は最大 で510億ドルもの株主価値が失われたが、株価の回復はジェイミー・ダ イモン最高経営責任者(CEO)の対応が好感されていることを示して いる。ジョン・スタンプCEO(59)が率いるウェルズ・ファーゴは、 住宅ローン融資の鈍化や利益率の縮小が業績全体に響くとの懸念から、 株価が伸び悩んでいる。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジェラード・キャシ ディ氏は「JPモルガンなど資本市場を基盤とする銀行は金融の混乱に より、ウェルズ・ファーゴなど全米的な銀行や地方銀行よりも大きな打 撃を受けた」と指摘。しかし、「利益の妨げとなっていた問題も解決し つつある」と述べた。

JPモルガン株は今年に入って11%上昇している。ウェルズ・ファ ーゴ株は2.3%高、銀行株24銘柄で構成されるKBW銀行株指数は7.3% 高だ。