「経済危機の後遺症」描く社会派映画一堂に-ベルリン映画祭

今年のベルリン国際映画祭では、ジ ュード・ロウやマット・デイモン、ジュリエット・ビノシュ、アン・ハ サウェイら豪華俳優陣が顔をそろえる予定だ。同映画祭には例年、政治 を主題とする硬派な作品が出品される。

7日に開幕する同映画祭には、ガス・ヴァン・サント監督が環境を テーマにメガホンを取った「プロミスト・ランド」など19作品がコンペ ティション部門の最優秀作品に贈られる金熊賞を競う。この作品では、 水圧破砕による天然ガス掘削に農地を提供するよう米国の農民たちを説 得するガス会社社員をデイモンが演じている。ロウはスティーブン・ソ ダーバーグ監督の「サイド・エフェクツ」に出演。ある患者が殺人を犯 したにもかかわらず何も覚えていないという事件をきっかけに製薬業界 の暗部を探る精神科医を演じている。

同映画祭のディレクター、ディーター・コスリック氏は、出品作が いずれも痛烈な社会派の作品であることについて悪びれる様子はない。 開幕前の記者会見で「冷戦中に創設されたので政治的色合いの濃い映画 祭だ」と説明。今年の出品作の多くが「経済危機の後遺症」を描いてい ると語った。

同氏は「われわれは社会が被ったコラテラル・ダメージ(不運な巻 き添え被害)を目の当たりにしている。資本主義の危機だけでは終わら ない。システムが崩壊しつつある」と指摘した。

ベルリン国際映画祭は世界の映画祭の中で最多の来場者数を誇り、 映画ファン約30万人が足を運ぶ。17日にかけて計404本の映画が上映さ れる。

原題:Matt Damon, Jude Law Bring Fracking, Drugs Dramas to Berlin(抜粋)

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