LIBORで銀行は州に多額の賠償義務生じる-NY司法長官

米ニューヨーク州のシュナイダーマ ン司法長官は、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)など国際指標金 利の操作疑惑に関する複数の州当局による調査の結果、金利操作に関与 した銀行は、各国の監督当局と和解したとしても、州と地方自治体が被 ったと推定される数十億ドルの損害に賠償義務が生じる恐れがあると語 った。

シュナイダーマン司法長官はインタビューで、「公共団体への損害 は州・地方自治体にとって重大な関心事だ」と述べ、「実に卑劣な行為 が行われた疑いがある」と発言した。事情に詳しい関係者1人が公に発 言を許されていないとして匿名を条件に語ったところでは、12を超える 州が調査に参加している。

LIBOR操作をめぐる法的責任の問題を解決するため、銀行が各 国監督当局との和解に相次いで応じる動きを受けて、米国では各州が協 力して捜査を進めている。英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットラン ド・グループ(RBS)は6日、合計で約6億1200万ドル(約572億 円)の各国当局への支払いに同意したと発表した。英銀バークレイズは 昨年6月に2億9000万ポンド(現在のレートで約424億円)、スイスの UBSは昨年12月に14億スイス・フラン(約1400億円)を支払うことで それぞれ和解している。

メナーカー・アンド・ハーマンの弁護士で、ニューヨーク州司法当 局で反トラスト法(独占禁止法)部門の責任者を務めたスティーブン・ フック氏は、各州の司法長官が協力することで、金融機関への賠償請求 の合計額を大きく積み上げることが可能になり、和解に向けた交渉力を 高めることもできると指摘した。

シュナイダーマン長官は各州の調査の詳細については言及を避け、 損害額を確定させるのは「かなり複雑な」作業になるとの認識を示し た。

原題:Libor Accords Leave Banks Facing States With ‘Massive’ Claims(抜粋)