米国株:小じっかり、決算を好感-欧州懸念で上値は重い

6日の米国株は小じっかり。予想よ りも良好だった企業決算が好感され、終盤にプラス圏に浮上した。欧州 債務危機への懸念が再燃し、上値は重い。

メディア大手タイム・ワーナーは上昇。ケーブルテレビ局 (CATV)からの手数料収入の増加が四半期利益の拡大に寄与した。 エンターテインメント大手ウォルト・ディズニーも高い。四半期決算で 売上高が予想を上回ったほか、インタラクティブ部門が2009年以来初め て黒字を計上した。

一方、アニメ映画制作会社、ドリームワークス・アニメーション SKGは3.9%下落。作品1本の公開を取りやめたほか、別の作品の公 開を延期したことが嫌気された。

S&P500種株価指数は0.1%上昇して1512.12。ダウ工業株30種平 均は7.22ドル(0.1%)上昇して13986.52ドル。

ルーミス・セイルズのファンドマネジャー、デービッド・ソワビー 氏は、「悪いニュースの大半はすでに知られている内容ばかり。明るい ニュースが材料視された」と述べ、「欧州情勢も注目されたが、この日 は企業決算やまずまずのバリュエーション、今も続く低金利が強材料と みなされた」と続けた。

ECB会合やEUサミット

欧州中央銀行(ECB)は7日、フランクフルトで金融政策決定会 合を開く。またブリュッセルでは欧州連合(EU)首脳会議が始まる。

S&P500種は年初から6%上昇、2007年10月に達した過去最高値 を3.4%下回る水準にある。S&P500種は09年3月に記録した安値から は2倍超の水準に上昇。金融当局による3度の量的緩和が影響した。

ブルームバーグのデータによると、すでに四半期決算を発表した S&P500種採用企業303社のうち約74%で利益が予想を上回り、67%の 企業で売上高が予想を上回った。

CATVチャンネルのHBOや映画事業のワーナー・ブラザーズを 傘下に抱えるタイム・ワーナーは4.1%高。成長戦略をテレビ事業に絞 っている。同社は自社株買い計画や増配を発表した。四半期配当は11% 引き上げて1株当たり約29セントとした。

ディズニーが高い、アップルは下落

ディズニーは0.4%高。昨年10-12月(第1四半期)決算で一部項 目を除く1株利益は79セントと、ブルームバーグがまとめたアナリス ト26人の予想平均(77セント)を上回った。

高級品メーカー、ラルフ・ローレンは5.9%高。同社の10-12月 (第3四半期)利益はアナリスト予想を上回った。予想より経費が減少 したほか綿花の下落が寄与した。

「スコッチ」テープなどさまざまな製品を手掛ける日用品・工業品 メーカー、3Mは1.2%高。同社は最高75億ドルの自社株買いを承認 し、四半期配当金を7.6%引き上げた。

アップルは0.1%安。レッグ・メイソンのファンドマネジャー、ビ ル・ミラー氏がアップル株の価値は現在の水準を50%上回る可能性があ ると語ったと一部で報じられたことが好感され、一時は1.9%高まで買 われる場面もあった。

原題:U.S. Stocks Rise as Earnings Reports Overshadow Europe Concerns(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.