英RBSに制裁570億円、LIBOR操作-日本部門は有罪答弁

英国の銀行ロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド・グループ(RBS)はロンドン銀行間取引金利( LIBOR)操作の問題で、各国の監督当局から合計で約6億1200万ド ル(約570億円)相当の制裁金を科された。同行は支払い済みのボーナ スや報奨金のほぼ4分の3を行員に返還させる計画だ。

6日の米商品先物取引委員会(CFTC)発表によると、RBSは CFTCに3億2500万ドルを支払うほか、米司法省に1億5000万ドル、 英金融サービス機構(FSA)に8750万ポンド(約128億円)を支払 う。RBSは約3億ポンドの返還を行員に求める計画を明らかにした。

また、合意の一環としてRBSの日本部門は電信詐欺で有罪を認め ることに同意した。

公的資金の注入を受けたRBSの立て直しを進めるスティーブン・ ヘスター最高経営責任者(CEO)にとって、今回の制裁は最大の打撃 となった。制裁金の合計額は英銀バークレイズの2億9000万ポンドを上 回り、スイスのUBSに科された15億ドル相当に次いで2番目。

へスターCEOは6日、「LIBOR操作は金融ブームの時期に銀 行業界の一部に生じた利己的風潮の極端な例だ。今回のことを教訓と し、そのような風潮を拒絶し変えていく原動力にしていく」と述べた。

ハウリカン氏は退社へ

RBSによると、投資銀行部門の責任者ジョン・ハウリカン氏は業 務引き継ぎ後に退社する。権利発生前のボーナスや長期インセンティブ プランに基づく報奨金で返還条項の対象となるものについて、同氏は権 利を失う。RBSはただ、ハウリカン氏が「不正について関与も認識も していなかった」と述べた。

CFTCの発表によると、RBSのトレーダー、十数人が2006年半 ばから2010年にかけて数百回にわたり、時には他行の行員と共謀して円 とスイス・フラン建てLIBORの操作を図った。CFTCが調査を開 始した後も、不正は続いていたという。

CFTCの法規執行局のデービッド・マイスター局長は、RBSの トレーダーらの行為によって「一般市民は公正な指標金利を奪われた」 と糾弾した。

また、FSAはRBSが少なくとも219回、不正確な金利申告を文 書で担当者に依頼したと指摘した。

13万7000人中の21人に処分

RBSはLIBOR関連の不正に絡み6人を解雇。さらに6人を 「厳しい懲戒処分」とした、あるいは処分の過程にあると明らかにし た。さらに8人は処分を受ける前に退社した。全行員13万7000人中、 LIBOR問題で退社したか処分を受けたのは全部で21人という。

RBSと当局は先月、合意に近づいていたものの、米司法省が RBSに刑事責任を認めることを迫り難航していたと、事情に詳しい関 係者2人が明らかにしていた。

この日の発表によると、RBSは司法省と、訴追延期で合意した。 訴追延期合意は、罰金や制裁金の支払いなど一定の条件を満たすこと と、監視機関の指導の下または社内に法順守委員会を設置することによ って特定の改革実行を約束することを条件に、政府が訴追を免除するも ので、条件が満たされない場合、政府は訴追を開始できる。

原題:RBS Fined $612 Million by Regulators for Manipulating Libor (2)(抜粋)

--取材協力:Phil Mattingly、Liam Vaughan、Gonzalo Vina.

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