ソフトバンク:スプリント買収で3000億円起債-個人向け

国内通信3位ソフトバンクは、今年 半ばに予定している米スプリント・ネクステル買収資金の一部とし て、3000億円の個人向け社債発行を準備している。期間は4年で、利率 は22日に決定予定。主幹事として野村証券など6社を指名した。関東財 務局に訂正発行登録書を提出した。

ソフトバンクは昨年10月に201億ドル(約1兆5700億円、当時)を 投じてスプリントを買収すると発表。資金手当てとして同12月に銀行団 と総額1兆6500億円のつなぎ融資契約を結んだが、1年後に期限が到来 すれば中長期に借り換えるとしていた。6日はスプリントへの投資の一 部に充当するとして、1兆円の社債発行登録(期間2年)も行った。

孫正義ソフトバンク社長は1月31日の決算会見で、買収資金のヘッ ジを、現行の為替レートよりも円高の1ドル=82.2円で終えたと述べて いた。同社のサイトによると今年は3月末に356億円、5月末に250億 円、9月には1300億円の社債が、それぞれ償還期限を迎える予定。

BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストはソフト バンクが「抜群の知名度で、クレジットのファンダメンタルズも安定し ている」と指摘。利率の仮条件が1.25-1.85%である点をとらえ、元本 割れを好まず償還まで保有を続けたがる日本の個人投資家にとって「預 金の0.03%などの利率と比べるとよっぽどいい投資だろう。3000億円が 売れ残ることはないと思う」と述べている。

日本格付研究所は1日、スプリント買収はソフトバンクに負担なも のの、好調な資金創出力を考慮すれば中長期的には財務改善が進むと指 摘。投資判断を下げるとしても現状から1段階程度にとどめる可能性が 高いとしていた。現在の長期格付けの1段下は「A-」。

発行登録によると主幹事は野村証のほか大和証券、みずほ証券、 SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券 となっている。3000億円起債を報じた日本経済新聞の6日付朝刊は、事 業会社の個人向け社債としては過去最大規模だと伝えていた。

--取材協力:沢和世. Editors: 駅義則, 上野英治郎, 浅井秀 樹

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