FRB議長らも07年に格付け会社の信頼低下を警告-影響を懸念

バーナンキ議長を含む米連邦準備制 度理事会(FRB)の政策担当者は、2007年8月の段階で、格付け会社 に対する投資家の信頼が失われることに警鐘を鳴らし、信認の低下が市 場の混乱を悪化させる恐れがあると警告していた。

バーナンキ議長は07年8月7日に開かれた連邦公開市場委員会 (FOMC)で、「格付け会社に対する信頼の喪失に大いに関わる情報 の曇りが存在する」と発言。当時FRB理事を務めていたケビン・ウォ ーシュ氏も「信認が傷つけられた」とした上で、「今の市場を比較的穏 やかな環境で緊張から解き放つことがはるかに難しくなった」と語っ た。

米司法省は4日、金融危機の主因となった住宅ローン担保証券 (RMBS)などの信用リスクを承知しながら格付けに反映させなかっ たとして、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)と 親会社の米マグロウヒルを提訴した。先月全文が公開された07年の FOMCの議事録内容は、訴訟の焦点となる期間の最終段階で、FRB 当局者が格付け会社の問題をどのように認識していたかについて知る材 料を提供する。

09年1月にニューヨーク連銀総裁に就任するウィリアム・ダドリー 氏も6月27、28日開催のFOMCで、「格付けはデフォルト(債務不履 行)リスクに基づくものであり、流動性の低さに関わる市場リスクは評 価されていない」と指摘。格付け手法の欠陥が「格付けは高いが現金化 の難しい資産で構成するレバレッジ比率の高いポートフォリオ」がもた らしかねない「重大な市場リスク」を覆い隠している可能性があると懸 念を示した。

原題:Bernanke Voiced Alarm Over Credibility of Rating Firms in 2007(抜粋)

--取材協力:Phil Mattingly、Edvard Pettersson.