米国株:上昇、良好な企業決算を好感-デル非公開も影響

5日の米株式相場は上昇。企業決算 が予想より良好だったほか、デルの株式非公開化決定が材料視された。 創業者らによるデルの買収規模は金融危機以来で最大のレバレッジド・ バイアウト(LBO、買収先の資産などを担保にした借り入れによる買 収)となった。

S&P500種株価指数の産業別10指数はいずれも上昇。パソコンメ ーカーのデルは1.1%高。マイケル・デル最高経営責任者(CEO)とシ ルバーレーク・マネジメントによる買収で株式を非公開化する。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の親会社 マグローヒルは下落。金融危機の主因となった住宅ローン担保証券 (RMBS)をめぐって、その信用リスクを承知しながら格付けに反映 させなかったなどとして、米政府はS&Pとマグローヒルをロサンゼル スの連邦地裁に提訴した。

S&P500種株価指数は1%上昇して1511.29。ダウ工業株30種平均 は99.22ドル(0.7%)上昇して13979.30ドル。

フルクラム・セキュリティーズ(バージニア州マクリーン)の最高 投資ストラテジスト、ロブ・モーガン氏は、「自社株買いが活発なのは 前向きな兆候だ。今回のデルのケースは究極の自社株買いで、過半数を 買い集めている」と述べた。

S&P500種は年初から6%上昇。2007年10月に記録した過去最高 値1565.15を3.4%下回っている。ダウ平均は過去最高値に1.3%と迫っ ている。

74%で利益が予想上回る

この日決算を発表したS&P500種採用企業は27社。ブルームバー グのデータによると、すでに四半期決算を発表した291社のうち約74% で利益が予想を上回り、66%の企業で売上高が予想を上回った。

1月のISM非製造業総合景況指数は55.2と、前月の55.7から低下 した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は55だっ た。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。

S&P500種産業別10指数のうち消費財株や金融株、ヘルスケア関 連株さらにテクノロジー株が上昇した。KBW銀行指数は2年ぶりの高 水準に上昇した。

デルは上昇

デルは1.1%高。5日の発表資料によると、買収規模は244億ドル。 デルCEOとシルバーレークは1株当たり13.65ドルを支払う。ブルー ムバーグが非公開化交渉を報じる前の営業日、1月11日の終値は10.88 ドル。今回の支払い額はこれを25%上回る。デル氏は約30年前に創業し た自社の過半数株式を再び取得する。

トウモロコシ加工で世界最大手、アーチャー・ダニエルズ・ミッド ランド(ADM)は3.3%高。ADMの発表によると、2012年10-12月 (第2四半期)決算は在庫増加や他の項目を除いた1株当たり利益が、 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均を2セント上回った。売 上高は前年同期比6.9%増の249億ドルで、アナリストの予想平均(227 億ドル)を上回った。

マグローヒルは11%安。米当局はマグローヒルとS&Pに対して最 大50億ドルの罰金を科す可能性がある。

原題:U.S. Stocks Rise Amid Earnings as Dell Agrees to Be Acquired(抜粋)

--取材協力:Corinne Gretler.

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