2月5日の米国マーケットサマリー:株が反発、予想より好調な決算で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3578   1.3514
ドル/円             93.55    92.38
ユーロ/円          127.01   124.84


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,979.30     +99.22     +.7%
S&P500種           1,511.29     +15.58    +1.0%
ナスダック総合指数    3,171.58     +40.41    +1.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        +.01
米国債10年物     2.00%       +.05
米国債30年物     3.21%       +.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,673.50    -2.90     -.17%
原油先物         (ドル/バレル)   96.73      +.56     +.58%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで上昇。欧州中央銀 行(ECB)はユーロ高による景気回復ペースの鈍化を懸念していない との観測が広がった。

ユーロは主要16通貨の過半数に対して値上がり。ECBのバランス シートは約1年ぶりの水準に縮小した。フランスのオランド大統領は、 ユーロ上昇がリセッション(景気後退)を深めるリスクに警鐘を鳴らし たものの、ユーロは買い進まれた。円は対ドルでほぼ3年ぶりの安値を 付けた。日本銀行の白川方明総裁が任期満了を待たず3月19日に辞職す ると表明したことが手掛かり。ECBは7日に政策決定会合を開く。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジー世界責任者アラン・ラスキン氏 は電話取材で、「ECBはユーロ高を幅広い面からとらえている。ユー ロの水準は危機収束以降の平均付近だ。ひどく異例な水準というわけで はない」と指摘した上で、「一部の政治家はユーロ高の進行を懸念して いる。きょうのオランド大統領の発言もそうした懸念を表している」と 続けた。

ニューヨーク時間午後2時43分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.5%高の1ユーロ=1.3584ドル。円はドルに対し1%値下がりし、 1ドル=93円28銭。一時93円52銭と、2010年5月以来の安値を付けた。 ユーロは対円で1.5%値上がりし1ユーロ=126円79銭。一時126円94銭 と、10年4月以来の高値付近となった。

◎米国株式市場

5日の米株式相場は上昇。企業決算が予想より良好だったほか、デ ルの株式非公開化決定が材料視された。創業者らによるデルの買収規模 は金融危機以来で最大のレバレッジド・バイアウト(LBO、買収先の 資産などを担保にした借り入れによる買収)となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は1%上昇して1511.29。ダウ工業株30種平均は99.22ドル(0.7%)上 昇して13979.30ドル。

フルクラム・セキュリティーズ(バージニア州マクリーン)の最高 投資ストラテジスト、ロブ・モーガン氏は、「自社株買いが活発なのは 前向きな兆候だ。今回のデルのケースは究極の自社株買いで、過半数を 買い集めている」と述べた。

S&P500種は年初から6%上昇。2007年10月に記録した過去最高 値1565.15を3.4%下回っている。ダウ平均は過去最高値に1.1%と迫っ ている。

◎米国債市場

米国債相場は反落。欧州株の大幅反発に加え、ドイツ国債とスペイ ン・イタリア国債の利回り差が縮小したことを背景に逃避需要が弱まっ た。

10年債利回りは昨年4月以来の高水準付近で推移した。ユーロ圏の サービス業と製造業の経済活動を示す1月の総合景気指数は上方修正さ れた。欧州株式相場の上昇を受けて、ドイツ国債の利回りが上昇。一 方、スペインとイタリアの政局不安が和らいだことから、両国の国債利 回りは低下した。米議会予算局(CBO)は5年ぶりに1兆ドルを下回 る財政赤字見通しを発表した。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツ の政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤) は「世界的に安定してきたとのコンセンサスがあるようだ。米10年債利 回りの2%は関心の高い水準だ」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時29分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.01%。利回りが2%を挟んだ展開になったの は5営業日連続。前日には昨年4月12日以来の高水準となる2.06%まで 上昇した。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還)価格はこの 日、15/32上昇して96 19/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク貴金属市場では金先物相場が反落。プラチナ先物は生 産が需要に追いつかないとの懸念から17週間ぶりの高値となった。

英鉱山会社アングロ・アメリカンのシンシア・キャロル最高経営責 任者(CEO)はこの日ケープタウンで、プラチナ業界は「危機に陥っ ている」との認識を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.2%安の1オンス=1673.50ドルで終了した。プラチナ先 物4月限は0.5%高の1オンス=1707.20ドル。一時は1711ドルと、中心 限月としては昨年10月9日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。1月の米ISM非製造業景況指 数が予想を上回ったことが手掛かり。

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の非製造業景況指数 は55.2。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は55だっ た。北海ブレント原油との価格差はほぼ6週間ぶりの水準に拡大した。 ニューヨーク先物中心限月の50日移動平均は3日連続で200日移動平均 を上回って推移しており、価格がさらに上昇する可能性を示唆してい る。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「経済 指標は良好だ」と指摘。「原油は上げ相場だ。様々な要因が重なって価 格を押し上げている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比47セント(0.49%)高の1バレル=96.64ドルで終了。前日は昨年12 月6日以来の大幅下落となっていた。