イタリアとスペイン債上昇、サービス業指標で-ドイツ債軟調

5日の欧州債市場ではイタリアとス ペインの国債が上昇。両国の政局に不透明感は出ているものの、ユーロ 圏の1月のサービス業活動が当初想定ほど縮小していなかったことが経 済指標で示され、景気回復への楽観が高まった。

ドイツ国債は下げ、10年債利回りは前日付けた約1週間ぶりの低水 準から上昇。欧州株の値上がりで、域内で最も安全とされる独国債の需 要が後退した。スペイン国債は上昇。ラホイ首相は汚職疑惑を否定して いる。イタリア2年債利回りは3週間で最大の低下。ベルルスコーニ前 首相が政権奪回を目指す中、財政再建の取り組みが頓挫するとの懸念は ひとまず和らいでいる。

ラボバンク・ネダーランド(ユトレヒト)の市場エコノミスト、エ ルビン・デフロート氏は「この日の動きが長らく待たれていた市場によ る現状把握の結果だと結論づけるには時期尚早かもしれない」と指摘。 「スペインやイタリアで現在見られるような政治要因を適切に判断する のは常に非常に難しい。これがしばらくスペインとイタリアの国債への 重しとなる可能性はあるが、2012年半ば以降の相場上昇は無視できな い」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時23分現在、イタリア2年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.64%。一時は14b p下げ、先月10日以来で最大の低下となった。同国債(表面利率 6%、2014年11月償還)価格はこの日、0.15上げ107.55。10年債利回り は1bp低下し4.46%。12月28日以来の最高となる4.55%まで上昇する 場面もあった。

スペイン国債の2年物利回りは9bp下げ2.80%、10年物利回りは 6bp低下の5.38%。

ドイツ10年債利回りは前日比5bp上昇し1.66%。前日までの3営 業日で10bp下げていた。

英マークイット・エコノミクスがこの日発表した1月のユーロ圏サ ービス業景気指数(改定値)は48.6と、先月24日公表の速報値(48.3) から上方修正された。昨年12月は47.8。同指数は50が活動拡大・縮小の 分かれ目とされる。

英国債

英国債市場では10年債相場が下落。英サービス業活動の拡大がデー タで示され、英経済が3番底に陥るとの懸念が後退した。

10年債利回りは5bp上昇の2.12%。前日は2.17%と、昨年4月20 日以来の最高に達した。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価 格はこの日、0.385下げ96.78。

原題:Italian Notes Advance as Services Output Improves; Bunds Slide(抜粋) U.K. Inflation Bets Rise to 21-Month High on Carney Anticipation (抜粋)

--取材協力:Andrew Frye、Ben Sills、Charles Penty.

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