仏大統領、ユーロ相場に現実的な「中期的水準」設定を

フランスのオランド大統領は5日、 ユーロ圏各国政府がユーロ相場について行動する必要があるとの考えを 示した。欧州当局者の中で最も強く、ユーロ上昇がリセッション(景気 後退)を深めるリスクに警鐘を鳴らした。

オランド大統領は仏ストラスブールの欧州議会で記者団に「われわ れは市場のムードのままにユーロ相場が上下するのを放置するわけには いかない」と指摘、「われわれの利益を守るため国際的なレベルで行動 しなければならない」と述べた。

さらに、大統領は「われわれは最も現実的と思われ、われわれの実 体経済に最も即したユーロ相場の中期的な水準を決める必要がある」と 表明した。

ユーロ導入に関する条約は、ECBのインフレ抑制の妨げにならな い範囲において政府が為替相場に関し「大まかな方向性」を定めること を認めている。

オランド大統領は政府が「中期的な相場水準」を実現する方法には 言及せず、ECBに対しても指示をする権限は政府にはないと指摘し た。

ユーロは1日に、ドルに対して1年2カ月ぶり高値の1ユーロ =1.3711ドルを付けた。債務危機が収束しつつあるとの安心感がユーロ 買いにつながっている。一方でユーロ圏経済は昨年、リセッション(景 気後退)に陥り、12月の失業率は11.7%とユーロ導入来の最悪だった。

同大統領は、欧州各国が競争力強化に取り組む中で、ユーロ圏が全 体として他の国・地域に対する競争力を高めようとするのは当然の帰結 だと言明した。

原題:Hollande Urges Euro Rate Target, Sparring With Germany, ECB(抜粋)

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