中国石油化工、香港で2860億円相当の増資実施へ-上場来最大

アジア最大の製油会社、中国石油化 工(SINOPEC)は、香港市場で240億香港ドル(約2860億円)相 当の増資を実施する。調達額は2000年の上場以来最大の規模で、生産関 連の資産増強に活用するもようだ。

4日の香港市場終了後に提出された届け出によると、 SINOPECは香港上場株を1株当たり8.45香港ドルで28億5000万株 発行する。これは同日の終値を9.5%下回る水準。5日の同社株は現地 時間午前11時半(日本時間午後0時半)現在、前日比7%安の8.69香港 ドルで、発行予定額を0.24香港ドル上回っている。

SINOPECの親会社は昨年11月、仏トタルが保有するナイジェ リアの油田権益を25億米ドル(約2300億円)で取得。事情に詳しい複数 の関係者は今週、親会社がさらに英アフレンからアフリカの10億米ドル 余りの資産を買い取る交渉を進めていることを明らかにした。石油生産 関連の資産増強が、中国政府の価格統制によって生じた製油事業での損 失の穴埋めにつながるとみられる。

未来資産証券の香港在勤アナリスト、関栄楽氏は5日の電話インタ ビューで、「調達資金は製油事業よりも利幅がある上流部門の資産を親 会社から購入するのに使われる公算が最も大きい」と語った。

原題:Sinopec to Sell Shares Worth $3.1 Billion Amid Acquisitions (3)(抜粋)

--取材協力:Charles Siler.