日航株が再上場来の高値更新-業績予想の増額と配当を好感-東京市場

日本航空の株価が昨年9月の再上場 以来の日中高値を更新。4日の取引終了後に発表した今期(2013年3月 期)業績予想の上方修正が好感され、買いが先行している。

株価は買い気配後に大幅続伸、同7.6%高の4105円まで買われた。 午前11時16分現在は同170円(4.5%)高の3985円。

上方修正では売上高予想を1兆2150億円から1兆2280億円、営業利 益予想も1650億円から1860億円に、それぞれ増額。未定だった年間配当 予想は180円とした。最新鋭機ボーイング787のトラブルや中国路線 の旅客落ち込みを、経費削減や欧米アジア国際線でカバーする形。

マネックス証券の広木隆チーフストラテジストは「きちんと結果を 出し、さらに引き続き好調が見込めるとした将来性を評価している」と 述べた。配当について「投資家重視の姿勢を示しており、きょうの上昇 は前日の発表をストレートに好感した買いだ」との見方を示した。

バークレイズ証券の姫野良太シニア・アナリストは4日付のリポー トで「配当は想定以上でポジティブ」と指摘。今期配当予想は同証券の 予想140円を上回り、配当が明確にコミットされた点や配当性向20%程 度に変更した点を評価している。B787による減収要因や円安による コスト増加要因を抑えて上方修正したことも「ポジティブ」とした。

SMBC日興証券の板﨑王亮シニアアナリストも4日のリポート で、今期予想について「収入面でも費用面でもやや保守的とみられ達成 確度は高い」と指摘。さらに「政府税調が繰越欠損金制度による法人税 支払い免除の見直しに言及するなど、同社が株主還元に消極的になる事 態も想定されるなかで、株主重視の明確なメッセージを発信したこと は、市場における同社の評価を高める可能性が高い」とコメントした。

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