UBS:12年のボーナス7%減、一部は資本比率に連動の証券

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スイス最大の銀行、UBSは2012年 のボーナス総額を前年から7%減らした。同行が5日発表した同年10 -12月(第4四半期)決算は赤字となった。

ボーナスの総額は繰り延べ支払い分を含め25億スイス・フラン (約2540億円)と、11年の27億フランから減少。UBSが同日明らかに した。12年ボーナスのうち約5億フランは偶発的資本(CC)証券の形 で支払われる。この証券はUBSの普通株自己資本比率が7%を下回っ た場合や同行が救済を必要とした場合、無価値になる。

スイスの法規制の下で、銀行はCC証券を活用して資本比率を高め ることができる。UBSによると、今後5年間のボーナスの一部をこの 証券で支払うことによって資本比率を約1ポイント引き上げられる。英 バークレイズは10年のボーナスで「コンティンジェント・キャピタル・ プラン」を導入。同プランでは支払いが3年間繰り延べられ狭義の中核 的自己資本であるコアTier1比率が7%以上の場合にのみ支払われ る内容だった。

UBSによると、ボーナス支払いに使うCC証券は12年に投資家に 販売したものとほぼ同じ仕組み。ただ、価値を失う境界水準が投資家向 けは5%なのに対し従業員向けは7%となる。同行はこのボーナス支払 い方法について「従業員に慎重なリスクテークを促すことになる」と説 明した。

UBSに勤続し有害な行為に関する規定に反しない限り、繰り述べ 期間中はCC証券の金利が支払われるという。執行役員にはボーナス の40%がこの証券で支払われる。総報酬が25万ドル(約2300万円)を超 える従業員は30%。いずれの場合も5年後に繰り延べ現金賞与として支 払われるという。

原題:UBS Cuts Bonus Pool 7%, Includes Bonds That Can Be Wiped Out(抜粋)