2月4日の米国マーケットサマリー:S&P500種、年初来最大の下げ

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3514   1.3640
ドル/円             92.30    92.77
ユーロ/円          124.74   126.66


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,880.08     -129.71    -.9%
S&P500種           1,495.71     -17.46    -1.2%
ナスダック総合指数    3,131.17     -47.93    -1.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        -.01
米国債10年物     1.96%       -.06
米国債30年物     3.16%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,676.40    +5.80     +.35%
原油先物         (ドル/バレル)   96.13     -1.64    -1.68%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し1カ月ぶり大 幅安。政情不安を背景にイタリアおよびスペインの国債が下落し、ユー ロの需要が後退した。

ユーロは主要16通貨の過半数に対して値下がり。スペインのラホイ 首相が不正資金を受領した疑惑が報じられ、野党は首相辞任を要求して いる。また月内に選挙が行われるイタリアの世論調査では、ベルルスコ ーニ前首相の支持率が上昇し、最有力のベルサニ民主党党首との差を縮 めた。円は対ドルで一時、2010年5月以来で初となる1ドル=93円台ま で円安が進んだ。

みずほフィナンシャル・グループの法人外国為替セールスバイスプ レジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は電話取 材で、「ユーロは急激な下げとなった」と指摘。「欧州発のネガティブ なニュースが影響していると考えられる。何事も永遠に上昇し続けられ るはずはない」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時55分現在、ユーロは前週末比1%安の1 ユーロ=1.3511ドル。下落率は1月3日以来の最大。今月1日に は1.3711ドルと、11年11月14日以来の高値を付けていた。対円ではこの 日1.5%下げて1ユーロ=124円79銭。円は対ドルで0.4%上昇し1ドル =92円38銭。一時93円18銭と、10年5月13日以来の円安・ドル高となる 場面もあった。

◎米国株式市場

4日の米国株は反落。S&P500種株価指数は年初来で最大の下げ となった。欧州の債務危機が深刻化するとの懸念が再燃したほか、米製 造業受注の伸びが予想を下回ったことが嫌気された。

S&P500種株価指数の産業別10指数はいずれも下げた。小売りの ウォルマート・ストアーズや銀行のJPモルガン・チェースはいずれも 下落。株式投資判断の引き下げが売り材料となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種は前営業 日比17.46ポイント(1.2%)安の1495.71。昨年11月14日以来で最大の 値下がり。ダウ工業株30種平均は129.71ドル(0.9%)下げて13880.08 ドル。

アドバイザリー・リサーチのファンドマネジャー、マシュー・スワ イム氏は、「一部に利益確定の動きがある」と述べた。

S&P500種は先月、月間ベースで5%上昇した。ダウ平均は先 週、2007年以来初めて1万4000ドル台に乗せ、最高値に約2%と迫って いる。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。米経済の回復ペースに不安が高まるなか、2% を超える10年債利回りに買いが集まり、10年債利回りはほぼ10カ月ぶり の高水準から下げた。

欧州の債券市場では政治面での先行き不透明感が浮上し、スペイン 国債とドイツ国債の利回り差(10年債で比較)は1月2日以降で最大 の3.83%に拡大した。米金融当局による景気浮揚策の一環として、ニュ ーヨーク連銀はこの日、2020年2月から22年11月に償還を迎える米国 債32億ドル相当を購入した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「リスク・オフの取引だ」と 指摘。「最悪期は過ぎたものの、解消されていない懸念やリスクは残っ ている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時22分現在、10年債利回りは前営業日比5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)下げて1.96%。一時は4月12日以来で最高とな る2.06%に上げていた。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償還) 価格は15/32上昇して97 1/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク貴金属市場は堅調。金先物相場は続伸した。プラチナ 先物は世界最大手のアングロ・アメリカン・プラチナムでの生産減少を 背景に、ほぼ17週間ぶりの高値となった。

JPモルガン・チェースは1月31日のリポートで、プラチナや関連 貴金属は今年と来年に価格が急上昇する可能性があると指摘した。需要 の拡大や鉱山への投資不足を理由に挙げた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前営業日比0.3%高の1オンス=1676.40ドルで終了した。プラチ ナ先物4月限は0.6%高の1オンス=1.698.10ドル。一時は1.709ドル と、中心限月としては昨年10月9日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。2カ月ぶりの大幅安となった。 欧州の政局に対する不安で株価が下落したことが響いた。西側諸国とイ ランとの協議が再開される見通しとなり、中東の緊張緩和につながると の観測が広がったことも背景。

スペインのラホイ首相は不正資金を受領したとの報道を受けて野党 から辞任要求を突き付けられている。バイデン米副大統領がイランの核 計画をめぐり同国との2国間交渉を提案したことについて、イランのサ レヒ外相は「一歩前進」だと述べた。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「市場 は全般的に売られている。スペイン首相の問題は欧州に残る大きな問題 を気づかせてくれた」と指摘。「バイデン副大統領による交渉申し出と イランの反応も原油売りの材料になっている。これにより安全保障のプ レミアムはやや低下している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.60ドル(1.64%)安の1バレル=96.17ドルで終了。昨年12月6日 以来の大幅下落となった。

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