米S&P:米司法省がCDOの格付けめぐり民事提訴の意向

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は4日、米司法省が同社による2007年の債務担 保証券(CDO)の一部格付けをめぐって、民事訴訟を起こす意向であ ることを明らかにした。

事情に詳しい関係者2人によれば、08年の金融危機に至る過程にお いて、モーゲージ債の格付けで不正が行われた疑いがあるとして、司法 省と州検察当局が今週、S&Pを提訴する可能性がある。

S&Pは4日の発表文で、「米司法省による訴訟は、事実と法的な 根拠を全く欠くものとなろう」と主張。「S&Pが検証したサブプライ ム(信用力の低い個人向け)住宅ローンのデータが、サブプライム市場 の問題が抑えられているようだと07年に公言した米当局者や、他の市場 参加者が見ていたものと同じだったという重要な事実と、司法省が言及 するCDOが他の格付け会社からも別個に同様の格付けを得ていたとい う事実を無視すものだ」と反論した。

4日のニューヨーク市場で、S&Pの親会社、米マグローヒルの株 価は午後3時49分(日本時間午前5時49分)現在、13%安の50.74ド ル。

格付け会社が金融危機発生の過程で果たした役割を米議会は強く批 判。サブプライム住宅ローンを裏付けとする証券の信用力を過大に評価 する格付けが行われたことが、大恐慌以来で最悪の金融危機を引き起こ す一因になったと指摘されている。

米司法省のアドラ・アンディ報道官はこの件でコメントを控えてい る。提訴の可能性については米紙ウォールストリート・ジャーナル (WSJ)が先に報じていた。

原題:S&P Says U.S. Plans Suit Over Crisis Mortgage Bonds Ratings (1)(抜粋)

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