スペインのラホイ首相は不正資金を 受領したとされる疑惑を否定したものの批判は収まらず、野党は政治家 の信頼回復のために首相に辞任を要求した。

野党・社会労働党のアルフレド・ペレス・ルバルカバ書記長は3 日、テレビ中継された会見で、「ラホイ首相は辞任し、スペインが必要 としている安定と信頼、強さを回復できる後任に道を譲るべきだ」と発 言。「スペインには信頼に足る力強い政府が必要だ」と言明した。

スペイン紙パイスは、ラホイ氏を含む国民党関係者への不正な資金 支払いを示す同党の元財務担当者ルイス・バルセナス氏の手書き明細書 を引用して疑惑を報道。ラホイ首相が民主化後で最も厳しい財政緊縮策 を推進する中で、国を揺るがすスキャンダルとなった。

パイスに掲載された記録は、バルセナス氏が設けた裏の資金プール からラホイ氏が11年間にわたり毎年2万5200ユーロ(約318万円)を受 け取り続けていたことを示している。ラホイ首相は不正に資金を受領し たことは一度もなく、自分は蓄財のために政治家になったわけではない と反論した。

国民党の広報担当エステバン・ゴンサレス・ポンス氏は3日、パイ スの報道の基になった資料は「加工された」ものであり、首相の辞任要 求は国の安定を損なう危険があると述べた。報道が不正確な情報に基づ く可能性があるとの指摘に対し、パイスはこれまでのところ返答してい ない。

原題:Spain’s Rajoy Fails to Quell Graft Criticism Amid Calls to Quit(抜粋)

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