先進諸国の株式、過去20年で最高の出足-成長加速の前兆か

今年の先進諸国の株式相場はこの20 年で最高のスタートを切った。歴史が導くところでは、これは日米欧の 景気後退を経た世界経済の成長が加速する前兆だ。

先進24カ国の企業で構成するMSCI世界指数は1月に5%高 と、1994年以来最高の上昇率となった。米企業の利益が11四半期連続で 増加し、投資信託への個人投資家の資金流入は過去最高を記録。政策金 利は過去最低水準に据え置かれ、欧州から中国に至るまで成長が上向い ている。ブルームバーグが集計したデータによると、株式相場が1月に これほど上昇した過去2回のケースでは、その年の世界の国内総生産 (GDP)が今年の成長率のエコノミスト予想である2.4%の3倍以上 の伸びを記録した。

市場ストラテジストは株式相場が今年予想される上昇分の大半を既 に達成したとみているが、米S&P500種株価指数が2012年に13%上昇 した後だけに、昨年のこの時点で相場下落を予想していた弱気派は無視 されている。一方、強気派は上昇相場はまだ始まったばかりだとみてい る。米投資家センチメントが2年ぶりの高水準に達し、米資産家ウォー レン・バフェット氏がニューヨーク証券取引所の親会社NYSEユーロ ネクストに買収提案を行ったことなどを背景に勢いづいている。

パーナサス・ファンドの運用に携わるジェローム・ドッドソン氏は 先月29日の電話インタビューで、「市場参加者は景気が本当に良くなる と考え、実に前向きになっており、株式市場に資金を投じている」と述 べた上で、「現在の経済基盤はより強固な状態だと、これまでより強い 確信がある」と語った。同ファンドの過去5年の運用成績は、同種のフ ァンドの99%を上回っている。

世界的な株高

投資家が欧州債務危機の緩和を予想する中、今年はここまでポルト ガルの株式相場が先進諸国で最も高いパフォーマンスを上げている。中 国株の強気相場入りは、同国が7四半期連続の景気減速を経て勢いを取 り戻しつつある兆候の表れだ。

日経平均株価は10年4月以来の高値水準に上昇。ブルームバーグ相 関加重指数によれば、安倍晋三首相は主要貿易相手の通貨に対して円相 場を7%下落させることに成功した。米連邦準備制度理事会(FRB) が政策金利をゼロ%近辺に維持し、米国債購入を継続していることで、 S&P500種は過去最高値まで4%圏内に達している。

ブルームバーグのデータによると、1月における今回と同程度の大 幅な株高は、世界経済の成長が平均を上回った年に起きている。 MSCI世界指数が1月に6.4%上昇した1994年のGDP伸び率は7.7% で、80年以降の平均成長率を1.2ポイント上回った。年初の4週間 で12%上昇した87年の成長率は14%だった。

アストン・ヒル・ファイナンシャルのファンドマネジャー、ジェフ リー・バーチェル氏(トロント在勤)は「市場に対する基本的なトーン とファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に問題がないため、何も 心配せず眠れると感じるのはここ数年来のことだと私は同僚に話してい る。我々が恐れる未知の問題などが日々減少している」と語った。

原題:Global Stocks Signal No Loss of Better World to Come Like ’12(抜粋)

--取材協力:Adam Haigh、Lu Wang、Sarah Pringle、Leslie Picker、Eric Lam、Will Hadfield.