米ブラックロックを年金基金が提訴、証券貸借手数料めぐり

世界最大の資産運用会社、米ブラッ クロックは、上場投資信託(ETF)「iシェアーズ」に関連した証券 貸借の収入から「過剰な」報酬を得たとして、2つの年金基金から提訴 された。

iシェアーズに投資するこれらの年金基金はテネシー州ナッシュビ ルの連邦地裁に提出した訴状で、ブラックロック・インスティチューシ ョナル・トラストやiシェアーズ・トラストなどが「受託者義務に組織 的に違反し、iシェアーズの投資家に支払われるべき証券貸借収入を奪 うことを意図した行き過ぎた手数料体系を設定した」と指摘した。

株式などの証券を保有する投資ファンドは保有銘柄を空売りする投 資家などに貸し付けることでも収益を得ることができる。保有証券を貸 し付ける投資家は証券貸借仲介人とその利益を分割するが、ブラックロ ックなど一部のファンドは社内の証券貸借事業部門を利用している。

両年金基金はブラックロックの関係会社が証券貸借取引から得た収 入の40%を報酬として得ていたと訴えている。

ブラックロックは今回の提訴は根拠がないとし、原告側と争う方針 を示している。同社広報のキャロライン・ハンコック氏は「当社の証券 貸借プログラムはETFの投資家に長年、平均を上回るリターンをもた らしてきた」と説明。「これを実現するために、当社は他社のように外 部委託することなく、全てのコストを負担しながらこのプログラムを自 ら運営している」と付け加えた。

原題:BlackRock Sued by Pension Funds Over Securities Lending Fees(抜粋)

--取材協力:Christopher Condon.