スペイン債が下落、政情に先行き不透明感-ドイツ債は上昇

4日の欧州債市場ではスペイン国債 を中心に周辺国の国債が下落した。域内の政情に先行き不透明感が高ま りつつある中、スペイン国債に対する需要が後退した。

スペイン10年債利回りは7週間ぶりの高水準となった。スペインの ラホイ首相が不正資金を受領したとの疑惑が浮上したほか、コメルツ銀 行のストラテジストらがスペイン債の保有削減を勧めたことが手掛か り。イタリアとポルトガルの国債も下げた。モルガン・スタンレーとド イツ銀行は、今年に入り見られた周辺国国債の堅調は頭打ちになるとの 見方を示した。ドイツ国債は堅調だった。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、マイケル・ライスター氏(ロ ンドン在勤)は「まだかなりのリスクが残っていることに市場は気付き つつある。とりわけ政治的なリスクが著しい」とし、「スペインは大き なダメージを起こしかねないため、その動揺は大きい。最悪の場合はス ペインで選挙が再び行われることになり、市場に深刻な衝撃を与えるだ ろう」と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、スペイン10年債利回りは前週末比23 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.44%。これは昨 年12月17日以来の高水準。同国債(表面利率5.4%、2023年1月償還) 価格はこの日、1.78下げ99.685。

同年限のイタリア国債の利回りは15bp上昇し4.48%。12月31日以 来の最高となる4.89%まで上げる場面もあった。ポルトガル10年債利回 りは26bp上げて6.44%。

ドイツ10年債利回りは前週末比5bp下げて1.62%。一時は5bp 上昇した。1月30日には1.73%と、昨年9月17日以来の高水準を付けて いた。

英国債

英国債市場では10年債が前週末からほぼ変わらずで、利回り は2.09%となった。一時は2.17%と、4月20日以降の最高となった。2 年債利回りは3bp下げ0.32%。

ブルームバーグがまとめたアナリスト54人の調査では、イングラン ド銀行(英中央銀行)は7日の金融政策委員会(MPC)で政策金利 を0.50%に据え置くと全員が予想している。

原題:Spanish, Italian Bonds Slide as Political Turmoil Saps Demand(抜粋) Pound Strengthens Versus Euro as Spanish Bonds Drop; Gilts Fall (抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong.