米運輸長官:787の運航再開は急がず-安全性確認されるまで

米航空当局は、米ボーイングの最新 鋭旅客機「787」(ドリームライナー)の運航停止命令の解除を急いで おらず、安全性が確認されるまで運航再開は認めない方針だ。ラフード 米運輸長官が明らかにした。

ラフード長官は1日、バージニア州フォールズチャーチでの講演後 に記者団に対し、「われわれは全く圧力を感じていない」とした上で、 「われわれはこの問題にきちんと決着をつけるだろう。そうしなければ ならない」と明言した。

同長官は、リチウムイオン電池の過熱トラブルに関する調査で原因 究明に近づいているかどうか何ら示唆を与えず、運航再開への道筋は不 透明のままだ。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)のジョン・ハンズマン教授 (航空・宇宙航行学)はインタビューで、「最悪のシナリオは何も見つ からないということだ」と指摘。「何も見つからない場合、直接の証拠 がなくても疑わしい全ての箇所を修正する必要がある。これは原因が特 定された場合よりも複雑で、費用もかかる」と説明した。

米ボストンの空港での日本航空機の出火トラブルの調査を主導して いる米運輸安全委員会(NTSB)の担当者らは、バッテリーの微小な 残留物や製造記録、電気回路の精査を続けている。また同時に他の原因 の可能性を調べるテストも進めている。

NTSBは1日、出火トラブルを起こしたものと同型のバッテリー の電気・重量計測や熱赤外線映像では異常は見つからなかったと発表し た。バッテリーセルのCTスキャンやショートの試験が今も続いている とした。

NTSBのケリー・ナンテル報道官はインタビューで、調査には期 限を設けていないと語った。

原題:Regulators Won’t Rush to Get Boeing 787 Back in Air, LaHood Says(抜粋)

--取材協力:Susanna Ray、John Hughes.

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