米国株(1日):反発、ダウ平均は14000ドル超-雇用統計で

1日の米国株は反発。ダウ工業株30 種平均は5年ぶりに1万4000ドルを上回った。朝方発表された雇用統計 や製造業景況指数を受けて、米国経済への信頼感が高まった。

S&P500種の産業別10指数はいずれも上昇した。食肉加工のタイ ソン・フーズが高い。四半期利益が予想を上回ったことが好感された。 一方、製薬のメルクは下落。今年の減益見通しが嫌気された。

S&P500種株価指数は1%上昇して1513.17。週間ベースでは5週 連続の上昇だった。ダウ工業株30種平均は149.21ドル(1.1%)高 の14009.79ドル。

ウィルバンクス・スミス・アンド・トマス・アセット・マネジメン トのウェイン・ウィルバンクス最高投資責任者(CIO)は、「市場は 雇用統計に非常に満足している」と述べ、「特に明るいトレンドの製造 業と不動産の2部門は今後も米国経済に恩恵をもたらし続けるだろう」 と指摘した。

雇用統計

労働省が発表した雇用統計によると1月は15万7000人の雇用増だっ た。昨年12月は19万6000人増、11月は24万7000人増にそれぞれ上方修正 された。一方、1月の失業率は7.9%と、前月の7.8%から上昇した。

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数は53.1 と、前月の50.2から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト 予想の中央値は50.7だった。同指数で50は製造業活動の拡大と縮小の境 目を示す。

S&P500種は2007年10月に記録した最高値1565.15を3.3%下回る 水準をつけ、ダウ平均は最高値14164.53ドルに1.1%と迫っている。ダ ウは2009年に記録した12年ぶり安値の2倍を上回る水準。金融当局が債 券購入を増やしていることが背景にある。

小型株で構成するラッセル2000指数は1%上昇して最高値を更新し た。ダウ輸送株平均は0.9%高。

産業別10指数のうち通信サービス株や金融株、素材株などが特に上 昇した。景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指 数は1%上昇。シカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ 指数(VIX)は9.7%低下して12.90。

24銘柄で構成されるKBW銀行指数は1.7%高。バンク・オブ・ア メリカ(BOA)は3.5%上昇した。

この日決算を発表したS&P500種採用企業は14社。ブルームバー グのデータによると、すでに四半期決算を発表した254社のうち約73% で利益が予想を上回り、65%の企業で売上高が予想を上回った。

タイソン上昇、メルクは下落

タイソンは3.1%上昇。同社の10-12月(第1四半期)利益はアナ リスト予想を上回った。同社はまた通期売上高見通しを約350億ドルと 発表、ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想平均値(347億 ドル)を上回った。

米電話会社2位のベライゾン・コミュニケーションズは2.2%高。 パイパー・ジャフレーのアナリストは、同社の市場シェア拡大と自社株 買いの可能性を指摘した。

メルクは3.3%下落。同社は利益が今年、減少するとの見通しを示 した。ジェネリック(後発医薬品)との競争で主力のぜんそく治療薬 「シングレア」からの利益が減少するとみられている。

原題:U.S. Stocks Rally as Dow Climbs Above 14,000 on Jobs Report(抜粋)

--取材協力:Corinne Gretler、Rita Nazareth.

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