2月1日の米国マーケットサマリー:ダウ平均1万4000ドル

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3654   1.3579
ドル/円             92.81    91.71
ユーロ/円          126.72   124.53


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     14,009.79    +149.21   +1.1%
S&P500種         1,513.17    +15.06    +1.0%
ナスダック総合指数  3,179.10    +36.97    +1.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%       +0.00
米国債10年物     2.03%       +.05
米国債30年物     3.23%       +.06


商品 (中心限月)           終値    前営業日比   変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,670.60  +8.60    +.52%
原油先物   (ドル/バレル)    97.65   +.16    +.16%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで2011円11月以来の 安値に下げた。米雇用市場の力強さや米当局が緩和策を継続するとの見 方を背景に、リスク選好の動きが活発になった。

ユーロは主要通貨の大半に対して上昇。ユーロ圏の製造業景気指数 がほぼ1年ぶりの高い水準になったことも手掛かり。円は2年半ぶりの 安値水準に下落。安倍晋三首相が次期日銀総裁として金融緩和に積極的 な候補者を選ぶとの観測が背景にある。

ウェルズ・ファーゴの主任為替ストラテジスト、ニック・ベネンブ ローク氏は電話インタビューで「雇用統計は強過ぎず、弱過ぎず、まさ に適度な結果となった」と指摘。「下振れ懸念をやや後退させる程度に 力強い一方、当局が金融政策の姿勢変更を早めるとの懸念を生じさせる ほど強くもなかった」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時20分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.6%安の1ユーロ=1.3663ドル。一時は1.3711ドルと約1年2カ月 ぶりの安値をつけた。ユーロは対円で1.8%高の1ユーロ=126円73銭。 一時は126円97銭と2010年4月以来の高値となった。ドルは対円で1.1% 高の1ドル=92円76銭。一時は92円80銭と10年6月以来の高値をつけ た。

◎米国株式市場

1日の米国株は反発。ダウ工業株30種平均は5年ぶりに1万4000ド ルを上回った。朝方発表された雇用統計や製造業景況指数を受けて、米 国経済への信頼感が高まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は1%上昇して1513.17。ダウ工業株30種平均は149.21ドル(1.1%)高 の14009.79ドル。

ウィルバンクス・スミス・アンド・トマス・アセット・マネジメン トのウェイン・ウィルバンクス最高投資責任者(CIO)は、「市場は 雇用統計に非常に満足している」と述べ、「特に明るいトレンドの製造 業と不動産の2部門は今後も米国経済に恩恵をもたらし続けるだろう」 と指摘した。

労働省が発表した雇用統計によると1月は15万7000人の雇用増だっ た。昨年12月は19万6000人増、11月は24万7000人増にそれぞれ上方修正 された。一方、1月の失業率は7.9%と、前月の7.8%から上昇した。

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数は53.1 と、前月の50.2から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト 予想の中央値は50.7だった。同指数で50は製造業活動の拡大と縮小の境 目を示す。

◎米国債市場

米国債市場では30年債が3日ぶりに下落し、利回りが9カ月ぶり高 水準付近を付けた。この日発表された1月の雇用統計で雇用者数が増加 し、景気回復が勢いを増しつつある兆候が示されたことが背景。

10年債利回りは2%付近で推移。通常の30年債と同年限のインフレ 連動債(TIPS)の利回り格差(ブレークイーブンレート)は一時、 昨年9月以来で最大となった。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポー ル・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は10年債利回りについて、「経済 指標は前向きだが回復ペースは遅い。ファンダメンタル面での見通し は、利回りが2%付近にとどまるとの見方を支持している」と指摘。 「金利は上昇が続くだろうが、ベースはゆっくりしたものになるだろ う。現時点では非常に狭いレンジでの動きとなっている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時18分現在、30年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の3.21%。同年債(表面利率2.75%、2042年11月 償還)価格は22/32下げて91 6/32。

10年債利回りは3bp上げて2.01%。一時2.02%と、1月30日に付 けた昨年4月以来の高水準2.03%に近づいた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。米国の雇用者数の増加など景気改 善が示唆される中、金融当局の刺激措置でインフレが誘発されるとの見 方が広がった。

米労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比15万7000人増。家計調査に基づ く失業率は7.9%と、前月の7.8%から上昇した。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は今週開いた会合後の声明で、毎月850億ドルの債券購入 を継続する方針を明らかにしていた。

PVMフューチャーズ(ニュージャージー州ホーボーケン)のブロ ーカー、カルロス・ペレスサンタラ氏は電話インタビューで、「雇用の 数字は非常に良好で、当局の緩和措置は景気を押し上げるとみられるた め、インフレが誘発されるとの思惑につながる」と指摘。「金融システ ムに放出されるマネーが増えれば、通貨価値の低下も進行するだろう」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.5%高の1オンス=1670.60ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。1月の雇用と製造業の拡大を示 す指標を好感して買いが入った。週間では8週連続で上げ、過去8年超 で最長の連続高となった。

労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比15万7000人増加した。米供給管 理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数は市場予想を上回る 伸びとなった。

コンフランス・インベストメント・マネジメント(セントルイス) のチーフマーケットストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「相場は 主に景気認識の改善で上昇している。この日の経済指標は経済が考えら れたよりもわずかに良いことを示しており、原油と石油製品の両方に幾 らかプラス要因となっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比28セント(0.29%)高の1バレル=97.77ドルで終了した。週間では 2%上昇。8週連続高は2004年8月以来で初めて。

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