シャープとパナソニック:円安で改善の兆し-再建「1合目」

巨額赤字に苦しむシャープとパナソ ニックの昨年10-12月期業績は、リストラ実施や円安で改善の兆しを示 した。シャープは小幅ながら5四半期ぶりの営業黒字を計上、パナソニ ックの純損益は市場の予想とは逆に、黒字に転換した。

しかし、両社ともに通期(2013年3月期)で過去最悪規模の純損失 を続ける予想は据え置いた。1日の決算説明会で、奥田隆司シャープ社 長は「再建は1合目まで行っていない」と語った。河井英明パナソニッ クCFO(最高財務責任者)も、テレビや半導体の採算改善がずれ込ん でいることを背景に、構造改革は「まだ過渡期」と評した。

シャープの場合は下期の営業黒字化が、銀行団からの融資継続や昨 年12月に出資を受けた米クアルコムによる追加出資の前提条件。10-12 月期の黒字化でひと息ついたが、奥田氏が会見で「けん引役」と強調し た携帯端末向け中小型液晶パネル販売は年明けから低迷。台湾・鴻海精 密工業からの出資見直し交渉も、3月の期限が近付いている。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、両社の決算 は「予想通りでサプライズはないが、存続できそうな雰囲気になってき た」とコメント。円安とウォン高に伴いライバルの韓国勢の脅威が緩和 されるチャンスを生かし「抜本的な改革ができるかどうかが重要だ」と 指摘している。

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