今日の国内市況(2月1日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株4日続伸、個別決算評価や円安進行-TOPIXは12週続伸に

株式相場は4日続伸。為替の円安進行を好感し自動車株が高く、好 業績評価のJTやソフトバンクが買われた影響で、情報・通信、食料品 株も高い。業種別上昇率トップの鉄鋼では、午後に発表した9カ月決算 は営業減益だったものの、通期計画に対し高進ちょく率の大和工業が大 幅続伸した。

TOPIXの終値は前日比2.40ポイント(0.3%)高の942.65、日 経平均株価は52円68銭(0.5%)高の1万1191円34銭。TOPIXは週 間で12週続伸となり、ブルームバーグ・データ(土曜日データ除く)に よると、1972年10月から73年1月にかけての14週続伸以来、40年ぶりの 連続上昇記録を前週に続き更新した。

しんきんアセットマネジメント投信の藤本洋主任ファンドマネジャ ーは、政府・日本銀行によるデフレ脱却を目指した政策が「外国人投資 家を中心にいいように評価されてきている」と指摘。ただ、予想以上の ピッチで上昇しており、「調整局面も予想していた4月より早く来る可 能性がある」と警戒感を示した。

●債券下落、円安・株高や米雇用統計警戒-2年利回り04年以来低水準

債券相場は下落。外国為替市場での円安進行や国内株高が売り手掛 かりとなったほか、今晩発表の米国雇用統計に対する警戒感も重しとな った。半面、新発2年債利回りは2004年以来の低水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の3月物は、前日比2銭安の144円28銭で 取引を開始し、直後に1銭高の144円31銭に上昇した。その後は徐々に 水準を切り下げ、午後に入ると円安加速などから水準を切り下げ、一時 は144円04銭まで下落した。結局は24銭安の144円06銭と、この日の安値 圏で引けた。

DIAMアセットマネジメントの山崎信人エグゼクティブファンド マネジャーは、債券相場について、「米雇用統計の発表を控えて午前は 様子見姿勢が強まったが、午後には円安や株高を受けて再び売り込まれ た」と説明した。マクロ系ファンドとみられる向きが株式先物買い・債 券先物売りに動いたとの観測も出ていたとも言う。

●円が対ドル92円台、2年8カ月ぶり安値-対米欧との金利差拡大で

東京外国為替市場では、円売りが活発化。対ドルでは1ドル=92円 台に水準を切り下げ、約2年8カ月ぶりの安値を付けた。欧州債務懸念 の後退や米景気の回復期待を背景に、日本と米欧との金利差が拡大傾向 にあり、ドルとユーロに対して円売り圧力が強まった。

91円台後半で日本時間朝の取引を迎えたドル・円相場は序盤か ら2010年6月以来の円安値を断続的に更新。午後には円一段安の展開と なり、一時92円30銭と10年6月4日以来の安値を付けた。午後4時7分 現在は92円24銭付近で取引されている。円は対ユーロでも午後に一時1 ユーロ=125円79銭と10年4月30日以来の安値を付け、同時刻現在は125 円70銭近辺での推移となっている。

みずほ証券の鈴木健吾FXストラテジストは、ユーロ崩壊や米財政 の崖問題など「不安視されていたことがどんどん解消されている」と言 い、楽観論が強まっていると指摘。安倍晋三政権への期待で円売りが走 っていたが、日本側の材料に出尽くし感が出てきたタイミングで、外部 環境の改善が目立っており、米欧との金利差拡大を背景に円安が加速す