次期日銀総裁選びが大詰めへ、首相が絞り込み-武藤氏ら予想する声

日本銀行の次期総裁をめぐる安倍晋 三首相の候補者選びが大詰めに近づいている。政府は月内にも、任期満 了を迎える白川方明総裁ら正副総裁3人の後任候補を国会に提示し、承 認を求める見通し。今後の日銀の金融政策を左右する人選だけに市場関 係者の関心も高く、日銀・財務省関係者や学識者など複数の名前が取り 沙汰されている。

 甘利明経済再生担当相は1日の閣議後会見で、「総理は恐らく、 複数名の方の中で絞り込みをされつつあるんだろうなと思う」と語り、 候補者選びが最終段階に近いことを示唆した。一方で、具体名について は「複数の方がどなたかというのは、私には分かりません」と述べるに とどめた。

白川総裁は4月8日、山口広秀、西村清彦両副総裁は3月19日にそ れぞれ任期満了を迎える。正副総裁人事は衆参両院での承認が必要な国 会同意人事案件。与党の自民・公明両党は、参院では過半数に達してい ないため、承認を得るためには一部でも野党側から賛成を得なければな らない。

自民党の脇雅史参院国会対策委員長は先月、ブルームバーグ・ニュ ースのインタビューで、人事案は事前に野党の意見も聞いた上で2月中 に一括提示すべきだとの考えを示した。

JPモルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは、日銀総裁候補 者として財務省出身の武藤敏郎元財務事務次官と黒田東彦アジア開発銀 行(ADB)総裁(元財務官)、岩田一政元日銀副総裁らが選ばれる可 能性があると述べた。

クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは、今回の日 銀人事は日本経済にとって今年一番の重要案件だと指摘。金融緩和へ向 け日銀政策に大きな変化が表れる可能性があると述べた。

--取材協力:. Editors: 小坂紀彦, 杉本 等