大和証G:10-12月の純利益140億円、トレーディングが好調

大和証券グループ本社の2012年10 -12月(第3四半期)の連結純損益は140億6800万円の黒字(前年同期 は216億円の赤字)となった。法人業務は低調だったが、11月後半以降 の市況回復を背景に、トレーディング益の拡大や、個人向け株式・投信 関連手数料の増加などが寄与した。

純利益はブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト6人の予 想平均値76億円を上回った。黒字確保は4四半期連続で2009年10-12月 期の263億円以来の高水準となった。自民党への新政権誕生への期待が 高まった11月中旬以降、市況回復で株式取引が活発化する中、トレーデ ィング損益や株式委託手数料が大幅に増えた。

大和証Gが1日開示した資料によると、10-12月期の営業収益は前 年同期比35%増の1251億9000万円。株式などの委託手数料が38%増 の114億円、投信などの募集・売り出し手数料が4.8%増の112億円とな り、トレーディング益は3.5倍の305億円に拡大した。株式や債券の引き 受け・売り出し手数料は31%減の56億円となった。

クレディ・スイス証券の山中威人アナリストは、「第2四半期に日 本航空の新規株式公開(IPO)という大型案件があった反動で株式引 き受け業務は伸び悩んだが、債券トレーディングや投信、株式委託の手 数料が順調に伸びた」と分析している。

M&A助言が課題

岩本信之副社長(CFO)は決算会見で、不振だったM&Aアドバ イザリー業務について、欧州で売り手のアドバイス案件けっこう持って いたが、実らなかったとし、「リーグテーブルも低迷しており、課題だ と思っている」と述べた。日本関連のM&Aアドバイザリーでは12年 は14位と11年の10位から後退した。

ブルームバーグ・データによると、第3四半期の大和証Gは国内株 式関連の引き受けランキングが5位と、日本航空のグローバルコーディ ネーターを単独で務め1位だった前四半期から後退した。国内の債券関 連の引き受けは5位だった。日本関連のM&Aアドバイザリーでは15件 を獲得した。

東京証券取引所の資料によると、10-12月の1日当たりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は約1兆3385億円で、前年同期に 比べると25%増加した。同期間の日経平均株価は17%上昇した。

大和証Gの1日終値は前日比8円(1.5%)高の539円だった。

--取材協力:河元伸吾. Editors: 平野和, 持田譲二

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