シャープ:10-12月で営業黒字26億円に-通期赤字は不変

経営不振のシャープの昨年10-12月 の営業損益は26億円の黒字となった。黒字転換は5四半期ぶりで、テレ ビや携帯電話などの販売堅調やリストラが寄与した。前年同期は244億 円の赤字だった。

営業損益は、ブルームバーグ・データによるアナリスト3人の事前 予想平均である91億円の赤字を上回った。前回決算で短信に記載した「 継続企業の前提に関する重要な疑義」関連の記述については、引き続き 「重要な不確実性は認められない」としている。

純損益は367億円の赤字と、市場予想の341億円を下回った。営業損 益で1550億円、純損益で4500億円の赤字をそれぞれ見込む通期(2013年 3月期)予想は据え置き。携帯端末向け液晶パネルの販売予測は年初来 の落ち込みから、従来比500億円減らして8300億円とした。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは昨年10-12月期を「何と か黒字にした印象」とコメント。「テレビと携帯電話は好調だったが、 液晶に足を引っ張られた」と分析し、26億円の黒字は「ほとんどゼロと 変わらない」と評した。アーキテクトグランドデザインの豊崎禎久アナ リストも、黒字転換は「固定費削減が中心という印象」と指摘した。

シャープは構造改革を通じて下期の営業損益と、来期の純損益を黒 字に転換させる方針。メーンバンクもこの2つの目標達成を融資借り換 えの条件としている。営業損益を通期予想通りとするには下期を139億 円の黒字とする必要がある。来期のコスト削減目標は1000億円。

大西徹夫専務執行役員は決算会見で、1-3月期の携帯端末向け中 小型液晶の販売額が従来想定を下回る見込みだと説明。同液晶を製造し ている亀山第2工場の稼働率については下期の平均が6割程度であるこ とを明らかにした。