豪ドル予想、ストラテジストが大幅引き上げ-主要通貨で最大

オーストラリア・ドルに関してスト ラテジストは相場見通しを上方修正しており、引き上げ率は主要10カ国 (G10)通貨の中で最大となった。鉱山への投資は減速しているもの の、1900億ドル(約17兆4300億円)規模の天然ガスプロジェクトのた め、同国への資金流入が続くとみているからだ。

ブルームバーグがまとめたストラテジスト48人の予想中央値による と、年末までの豪ドル見通しは1豪ドル=1.05米ドルと、昨年6月30日 時点の0.97米ドルから8.2%引き上げられた。オプション取引のデータ では、この見通しを超える豪ドル高となる確率は51%。トレーダーらが 豪ドル上昇に賭ける持ち高は5週間ぶりの高水準となった。

豪ドルは2008年末から49%上昇し、ブルームバーグが調査対象とす る150余りの通貨の中で最大の上昇率となった。オーストラリア準備銀 行(中央銀行)は昨年11月、資源投資の頭打ちが近いと指摘したもの の、液化天然ガス(LNG)や国債、株式、不動産の投資がその状況を 相殺している。雇用の伸び鈍化や消費低迷を受け、政策金利が過去最低 水準に引き下げられるとの見方が強まっているものの、LNGなどへの 投資が豪ドル相場の支えとなっている。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の通貨ストラテ ジスト、アンドルー・ソルター氏(シドニー在勤)は1月29日の電話取 材で、「資金流入を考慮すると、豪ドルが大幅に下落することは考えづ らい」と指摘。「世界中で現在繰り広げられている利回り追及の動き は、かなり広範囲にわたる現象であり、すべての資産に影響を与えてい ることが分かる」と述べた。

豪ドル相場は1月31日のニューヨーク市場で1豪ドル=1.0426米ド ルと、10年平均の0.8421米ドルを24%上回った。最後に1米ドル割れし たのは昨年6月。0.9582米ドルと、12年の安値を付けた。

原題:Aussie Leading G-10 in Forecasts as Gas Beats Mining: Currencies(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate、James Paton.