日本株4日続伸、決算評価や円安進行-TOPIXは12週続伸

東京株式相場は4日続伸。為替の円 安進行を好感し自動車株が高く、好業績評価のJTやソフトバンクが買 われた影響で、情報・通信、食料品株も高い。業種別上昇率トップの鉄 鋼では、午後に発表した9カ月決算は営業減益だったものの、通期計画 に対し高進ちょく率の大和工業が大幅続伸した。

TOPIXの終値は前日比2.40ポイント(0.3%)高の942.65、日 経平均株価は52円68銭(0.5%)高の1万1191円34銭。TOPIXは週 間で12週続伸となり、ブルームバーグ・データ(土曜日データ除く)に よると、1972年10月から73年1月にかけての14週続伸以来、40年ぶりの 連続上昇記録を前週に続き更新した。

しんきんアセットマネジメント投信の藤本洋主任ファンドマネジャ ーは、政府・日本銀行によるデフレ脱却を目指した政策が「外国人投資 家を中心にいいように評価されてきている」と指摘。ただ、予想以上の ピッチで上昇しており、「調整局面も予想していた4月より早く来る可 能性がある」と警戒感を示した。

前日発表の米国経済指標は強弱まちまちで、シカゴ地区の1月の製 造業景況指数は昨年4月以来の高い水準となった一方、米労働省による 先週の新規失業保険申請件数はブルームバーグがまとめたエコノミスト 予想の中央値を上回った。一方、為替市場ではドル・円相場が2010年6 月以来となる92円台を付けるなど、前日の海外市場から一段と円安の動 きが加速した。

東証1部33業種では鉄鋼、輸送用機器、情報・通信、食料品、小 売、機械、サービス、その他金融、陸運、非鉄金属など14業種が上昇。 輸送用機器では、円安による収益改善期待が支援材料となり、トヨタ自 動車がTOPIXの押し上げ寄与度で1位だったほか、三菱自動車、き ょう午前に通期業績見通しを引き上げたデンソーが高い。

JT、ソフバンク上げ目立つ

個別では、今期の連結純利益見通しと期末配当計画を引き上げた JTが52週高値を更新。9カ月営業利益が増益で、孫正義社長が2014年 3月期の国内営業利益は8000億円台に到達するとの見通しを示したソフ バンクは7連騰となった。昨年10-12月期の連結営業損益が黒字転換し たNECも急騰。今期純利益予想を引き上げたオリックスは一時08年11 月以来、1万円の大台に乗せる場面があった。

ただ、米国時間きょうには重要経済指標の1つである雇用統計の発 表を控え、海外株式、為替への影響を見極めたいとして、日本株の上値 は重かった。業種別では海運やパルプ・紙、ガラス・土石製品、証券・ 商品先物取引、不動産、電気・ガスなど19業種が下落。海運や紙・パ、 証券などはTOPIXが直近3連騰した期間の上昇率上位に並んでお り、利益確定の売りが出やすかった。

個別では、ヤクルト本社が大幅安。資本提携先の仏ダノンの交渉担 当者が、同社に対し敵対的TOB(株式公開買い付け)を実施しない考 えを明らかにした、と1日付の日本経済新聞朝刊が報じる材料があっ た。TDKや新光電気工業、京セラなど通期業績見通しを下方修正した 電子部品株が軒並み下落。中国での売り上げ鈍化を理由に、通期純利益 見通しを5割以上減額した資生堂も安い。

東証1部の売買高は概算で36億9058万株、売買代金は2兆3225億円 で、代金は株価指数先物の特別清算値(SQ)算出日を含み昨年3月9 日以来の水準に膨らんだ。値上がり銘柄数は860、値下がり719。国内新 興市場では、ジャスダック指数が前日比0.1%高の64.72と小幅ながら3 日続伸、東証マザーズ指数が3.3%高の549.30と4日ぶりに反発した。