米国株:続落、UPSなどの決算を嫌気-雇用統計の発表控え

31日の米国株は続落。企業決算が失 望を誘った。投資家は雇用統計の発表を控えて経済統計に注目した。月 間ベースでのダウ工業株30種平均は1994年以来最大の値上がり。

小荷物輸送最大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は 下落。世界経済の弱さが輸送需要を圧迫するとみられる中、同社の利益 見通しはアナリスト予想を下回った。化学品メーカー米最大手、ダウ・ ケミカルも安い。同社の四半期決算は欧州での販売減少が響き、利益が 市場予想を下回った。石油会社コノコフィリップスは5.1%安。今年は 石油・天然ガス生産が落ち込むとの見通しを示したことが売り材料とな った。一方、携帯電話向け半導体最大手のクアルコムは上昇した。

S&P500種株価指数は0.3%下げて1498.11。ダウ工業株30種平均 は49.84ドル(0.4%)安の13860.58ドル。

ペン・キャピタル・マネジメントのリサーチディレクター、エリッ ク・グリーン氏は、「相場は一息つくころだ。従って経済関連のニュー スが予想を大きく上回る、あるいは大きく下回らない限り相場は下落ト レンドとなろう」と述べ、「強弱混在した経済統計が利益確定の理由に なる可能性がある」と続けた。

月間ベース

S&P500種は月初からは5%上昇し、1月としては1997年以来の 大幅高となった。ダウ平均は同5.8%上昇し、1月としては1994年以降 で最大の上げとなった。

S&P500種は2009年に記録した12年ぶり安値の2倍を上回る水 準。金融当局が債券購入を増やしていることが背景にある。

ブルームバーグのエコノミスト調査によると、2月1日発表の雇用 統計で非農業部門雇用者数は16万5000人増が予想されている。失業率の 予想は前月と同じ7.8%。

この日決算発表が予定されているS&P500種採用企業は37社。す でに四半期決算を発表した237社のうち約74%で利益が予想を上回っ た。ブルームバーグのデータによると、66%の企業で売上高が予想を上 回った。

S&P500種産業別10指数のうち7指数が下落した。消費者サービ ス株や石油・ガス、素材株が特に下げた。一方、公益株と通信サービス 株は上昇した。

UPS、ダウ・ケミが安い

UPSは2.4%下落。同社の発表によると今年の1株当たり利益 は4.80-5.06ドルになる見通し。ブルームバーグがまとめたアナリスト の予想平均は5.13ドルだった。

ダウ・ケミカルは7%安。2012年10-12月(第4四半期)の純損益 は1株当たり61セントの赤字。一時項目を除けば、1株当たり33セント の利益となったが、ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均 (34セント)に届かなかった。

コノコフィリップスも下落。会社再建策の一環である資産売却の影 響で、今年の生産が減少する可能性を示したことが嫌気された。

クアルコムは3.9%上昇した。同社が発表した1-3月(第2四半 期)の売上高と利益見通しは、アナリスト予想を上回った。同社の技術 を使ったスマートフォン(多機能携帯電話)の好調な販売が寄与した。

原題:U.S. Stocks Fall on Earnings as Investors Weigh Economic Data(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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