1月31日の米国マーケットサマリー:株は続落、ユーロは上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3579   1.3567
ドル/円             91.50    91.08
ユーロ/円          124.25   123.57


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,864.80     -45.62     -.3%
S&P500種           1,498.24      -3.72     -.2%
ナスダック総合指数    3,142.13      -.18      .0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        -.01
米国債10年物     1.98%       -.01
米国債30年物     3.17%       -.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,662.00    -19.60   -1.17%
原油先物         (ドル/バレル)   97.44      -.50     -.51%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して月間で6カ月 連続で上昇、過去10年弱で最長の連続高となった。ユーロ圏のソブリン 債危機は最悪期を脱したとの楽観的な見方が強まったことが背景。

ユーロは対円でも6カ月連続高と、1999年のユーロ導入以来で最長 となった。対ドルでのユーロはこの日、ドイツ小売売上高の減少などを 受けて値動きが荒くなったものの、2011年11月以来の高値を付けた。米 新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、ドル指数は低下した。

ニューヨーク時間午後4時26分現在、ユーロは対ドルで1ユーロ =1.3581ドル。一時は2011年11月18日以来の高値となる1.3594ドルまで 上げた。対円では0.6%高の1ユーロ=124円26銭。一時は124円36銭 と、2010年5月以来の高値を付けた。一方、122円99銭まで下げる場面 もあった。ドルは対円で0.5%上昇し1ドル=91円50銭。一時は2010年 6月以来の高値となる91円56銭まで上昇した。

◎米国株式市場

31日の米国株は続落。企業決算が失望を誘った。投資家は雇用統計 の発表を控えて経済統計に注目した。月間ベースでのダウ工業株30種平 均は1994年以来最大の値上がり。

小荷物輸送最大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は 下落。同社の今年の利益見通しはアナリスト予想を下回った。世界経済 の弱さが輸送需要を圧迫するとみられる。化学品メーカー米最大手、ダ ウ・ケミカルも安い。同社の四半期決算は欧州での販売減少が響き、利 益が市場予想を下回った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は0.3%下げて1498.11。ダウ工業株30種平均は49.84ドル(0.4%)安 の13860.58ドル。

ペン・キャピタル・マネジメントのリサーチディレクター、エリッ ク・グリーン氏は、「相場は一息つくころだ。従って経済関連のニュー スが予想を大きく上回る、あるいは大きく下回らない限り相場は下落ト レンドとなろう」と述べ、「強弱混在した経済統計が利益確定の理由に なる可能性がある」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では、10年債利回りが9カ月ぶり高水準付近で推移。2 月1日に発表される1月の雇用統計では、雇用者の伸びが過去5カ月で 最大になると予想されている。

10年債利回りは方向感に乏しい動き。この日発表の経済指標では、 シカゴ地区の製造業景況指数が市場予想を上回った一方、新規失業保険 申請件数は予想以上に増加した。ニューヨーク連銀は景気刺激プログラ ムの一環として、15億7000万ドル相当の米国債を買い入れた。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏は電話取材で、「積極的な緩和策を進める金融当局の現行方針 や低成長シナリオを考えると、10年債利回りで2%という水準は均衡点 といえる」と指摘。「ここからの方向性は成長見込み、特に雇用者数の 増加幅に左右される。あすの雇用統計は今後を見通す上でのヒントにな るだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時33分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の1.98%。前日は一時2.03%と、4月25日以来の 高水準を付けた。同年債(表面利率1.625%、2022年11月)価格はこの 日2/32上げて96 26/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。ほぼ4週間ぶりの大幅安となっ た。米国のインフレ懸念が弱まったことから、ヘッジとしての金買いが 後退した。

米商務省が発表した12月の個人消費支出(PCE)価格指数は前月 比で変わらず。食品とエネルギーを除いたベースの前年比は1.4%上 昇。1年前は1.9%上昇だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は 前日の声明で、「インフレは、エネルギー価格の変動を主として反映し た一時的な変化を除けば、委員会の中長期的な目標をやや下回る水準で 推移している」と指摘した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「今はイ ンフレよりも多分デフレのリスクの方が大きい。心配なのはデフレ克服 は、中央銀行の能力を超えているのではないかということだ」と指摘。 「金は上昇するといつも、デフレ懸念で上値を抑えられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.2%安の1オンス=1662ドルで終了。中心限月としては 4日以来の大幅下落となった。月間では0.8%安と、4カ月連続の値下 がり。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4日ぶりに下落。米失業保険申請件数 の増加を背景に、経済成長で燃料需要が拡大するとの楽観が後退した。

米労働省の発表によると、先週の新規失業保険申請件数は前週比3 万8000件増の36万8000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は35万件だった。ブルームバーグ消費者信頼感指数 は4週連続で悪化した。前日は力強い経済成長で需要が高まるとの観測 から、原油は4カ月ぶりの高値で終えていた。

サミット・エナジーのアナリスト、ジェイコブ・コレル氏(ケンタ ッキー州ルイビル在勤)は「経済指標による実際の裏づけを前に、期待 がやや先行しているようだ」と指摘。「より好調で明確な指標が見られ 始めるまで、上昇基調が持続するのは難しい」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比45セント(0.46%)安の1バレル=97.49ドルで終了した。月間で は6.2%高と、3カ月連続の上昇。

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