米マイナス成長は景気後退の前兆ではない-エコノミスト

30日に発表された昨年10-12月(第 4四半期)の米国内総生産(GDP)は減少したが、エコノミストから 聞かれる「R」で始まる言葉は「リセッション」(景気後退)ではなく 「リバウンド」(回復)だ。

10-12月期は個人消費と企業設備投資が伸びたものの、国防関連支 出の落ち込みや在庫の伸び鈍化に圧倒され、マイナス成長となった。し かしJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、モルガン・ス タンレーなどのエコノミストは、米経済が今年1-3月期に持ち直すと 予想している。在庫積み増しが予想されるほか、消費者、企業ともに支 出を続けるとみられるからだ。

IHSグローバル・インサイトの米国担当チーフエコノミスト、ナ イジェル・ゴールト氏は「今回のGDP減少は、国防支出や在庫の一時 的な調整によるものであり、リセッションの前兆と見るのは誤りだ」と 電子メールで指摘。「当社はGDP伸び率が今年第1四半期に2%程度 に回復すると予想する」と記した。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザ ンディ氏は、勢いづく住宅市場の回復や雇用市場の着実な改善、米輸出 品に対する需要の回復により、米景気の拡大路線は続くと予想。2013年 のGDP伸び率を2.1%と見込む。昨年は2.2%成長だった。

米商務省が発表したGDPは、年率換算で前期比0.1%減少した。 マイナス成長はリセッションさなかの09年4-6月(第2四半期)以 来。ブルームバーグがまとめたエコノミスト83人の予想中央値は1.1% のプラス成長だった。

--取材協力:Shobhana Chandra、Michelle Jamrisko.

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